2026年 02月 28日
「安永頼山展 枯木立の萌芽」ありがとうございました




















「安永頼山展 枯木立の萌芽」は本本日をもって終了いたしました。会期中にご来店くださいました皆様、またオンラインを通じて作品をお選びくださいました皆様に、心より御礼申し上げます。なお、オンラインストアは明日3月1日(日)20時までご利用いただけます。お見逃しの方は、ぜひご覧ください。
写真は、古唐津発祥の地である佐賀県唐津市北波多に構える安永頼山さんの工房風景と、本展初日の展示の様子です。本展は、2020年の茶盌展、2023年の「古唐津再考」に続く三回目の個展となりました。初回は茶盌に特化し、前回は砂岩を用いて古唐津を再考する内容でしたが、今回はさらに唐津という主題を深く掘り下げると同時に、器種の幅も広げた構成となりました。出品数も過去最多となり、充実した内容でご覧いただくことができました。
古唐津は、茶の湯の歴史や古陶磁の世界において高く評価されてきた焼き物です。しかし予備知識なしに向き合えば、華やかな絵付けや鮮やかな色彩があるわけではなく、全体に朽葉のような枯れた風合いを帯びています。自然の中に置かれれば周囲の景色に溶け込み、その魅力を一言で説明することは容易ではありません。
ではなぜ人はそこに価値を見出すのでしょうか。簡素なものの中に趣を感じ取る「侘び」、時間の積み重ねによる深みを味わう「寂」。いわゆる侘び寂びの感覚は、その理解の手がかりとなります。しかしその魅力は、知識によってのみ成立するものではなく、より感覚的で普遍的な領域に根ざしているように思われます。
焼き物を見ることは、文学を読むことにも似ています。形や表面の印象を理解するだけでなく、その背景や文脈を感じ、さらには行間にあるものを受け取る力が求められます。そこには、外形的な美の尺度とは異なる、目に見えないものを感じ取るための感性が働いています。
これからも安永頼山さんの作品を通じて唐津の魅力に触れるとともに、ご自身の感性を静かに磨いていく一助を担えることを願っております。
【安永頼山展オンラインストア】
販売期間:3月1日(日曜)20時まで
安永頼山展 枯木立の萌芽
2026年2月21日(土)~28日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
経歴
1970年 島根県益田市生まれ
2001年 田中佐次郎氏に師事
2003年 藤ノ木土平氏に師事
2008年 登り窯を築窯し独立
2013年 田中佐次郎氏命名の「頼山」に改名
2025年 現在、佐賀県唐津市北波多にて制作


by sora_hikari | 2026-02-28 17:00 | 安永頼山2026

