「日高伸治展 翠象仏心」1月24日(土)より

「日高伸治展  翠象仏心」1月24日(土)より_d0087761_16433846.jpg

「日高伸治展  翠象仏心」1月24日(土)より_d0087761_16441048.jpg


1月24日(土)から始まる「日高伸治展 翠象仏心」の出品物です。

象が乗った蓋付の瓜形水注には、蓮座の受皿が付いています。瓜の形を模した水注は、中国の唐・宋時代に始まり、特に高麗青磁(12世紀頃の朝鮮半島)において洗練された造形美を持つ名品が多く作られました。日高さんは古典に基づいた水注を意識しながら、独自の装飾を施しています。もうひとつは、扁平な平形水注。お屠蘇を注ぐ祭器のような厳かな印象です。

青磁瓜形蓋付水注(台付)
青磁平形水注

日高伸治展 翠象仏心
2026年1月24日(土)~31日(土)
作家在廊日 1月24日 
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1972年 愛知県豊田市生まれ
1997年 東京藝術大学大学院油画修了
1998年 ゲームエンタテインメント会社勤務(12年間)
2011年 愛知県立窯業高等技術専門校修了
2026年 現在岡山県備前市在住

解説
中国では古来、青磁の理想色は翡翠のような澄んだ“翠”にあり、韓国・高麗青磁には国教であった仏教の精神が深く息づいています。この度、日高伸治さんの個展テーマ「翠象仏心(すいしょうぶっしん)」としたのは、そうした青磁の歴史に宿る思いを踏まえ、「翠=翡翠色」、「象=その姿を象る文様」、そしてそこに静かに潜む「仏心」を一つの言葉に結び上げたものです。

岡山県備前市で作陶する日高さんは、初期にはベトナム古陶磁への関心から出発し、やがて高麗・宋代へと視野を広げてきました。古陶磁を学びつつも単なる写しではなく、独自の草花文様や古色を帯びた質感に心を砕き、展示会のたびに作品世界はより深く、陰影を増しています。古典を咀嚼し、自身の表現へと昇華させようとする姿勢。その造形の奥で、物質に宿る祈りのような気配を捉えようとする眼差しに、作り手・日高伸治という人物が静かに浮かび上がります。

日高さんは東京藝大で油画を学び、卒業後はゲームデザイナーを経て陶芸の道へ進みました。出発点は暮らしの器でしたが、近年は古陶磁の骨格を臨書するように吸収し、青磁を中心に装飾の幅を広げています。ただし、その意匠や色調は華やかさを追うのではなく、あくまで抑制的です。内面へと沁み込むような静かな衝動を形にするところに、日高さんの作品の魅力があります。物質としての器を越え、“かたちの奥にある心” を見つめる「翠象仏心」の世界をどうぞご高覧ください。店主

「日高伸治展  翠象仏心」1月24日(土)より_d0087761_21180262.jpg「日高伸治展  翠象仏心」1月24日(土)より_d0087761_21180693.jpg




by sora_hikari | 2026-01-20 18:00 | 日高伸治展2026

<< 「日高伸治展 翠象仏心」1月... 「日高伸治展 翠象仏心」1月... >>