2026年 01月 18日
「日高伸治展 翠象仏心」開催のご案内

1月24日(土)~31日(土)に開催する「日高伸治展 翠象仏心」のご案内です。
中国では古来、青磁の理想色は翡翠のような澄んだ“翠”にあり、韓国・高麗青磁には国教であった仏教の精神が深く息づいています。この度、日高伸治さんの個展テーマ「翠象仏心(すいしょうぶっしん)」としたのは、そうした青磁の歴史に宿る思いを踏まえ、「翠=翡翠色」、「象=その姿を象る文様」、そしてそこに静かに潜む「仏心」を一つの言葉に結び上げたものです。
岡山県備前市で作陶する日高さんは、初期にはベトナム古陶磁への関心から出発し、やがて高麗・宋代へと視野を広げてきました。古陶磁を学びつつも単なる写しではなく、独自の草花文様や古色を帯びた質感に心を砕き、展示会のたびに作品世界はより深く、陰影を増しています。古典を咀嚼し、自身の表現へと昇華させようとする姿勢。その造形の奥で、物質に宿る祈りのような気配を捉えようとする眼差しに、作り手・日高伸治という人物が静かに浮かび上がります。
日高さんは東京藝大で油画を学び、卒業後はゲームデザイナーを経て陶芸の道へ進みました。出発点は暮らしの器でしたが、近年は古陶磁の骨格を臨書するように吸収し、青磁を中心に装飾の幅を広げています。ただし、その意匠や色調は華やかさを追うのではなく、あくまで抑制的です。内面へと沁み込むような静かな衝動を形にするところに、日高さんの作品の魅力があります。物質としての器を越え、“かたちの奥にある心” を見つめる「翠象仏心」の世界をどうぞご高覧ください。店主
日高伸治展 翠象仏心
2026年1月24日(土)~31日(土)
作家在廊日 1月24日
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
1972年 愛知県豊田市生まれ
1997年 東京藝術大学大学院油画修了
1998年 ゲームエンタテインメント会社勤務(12年間)
2011年 愛知県立窯業高等技術専門校修了
2026年 現在岡山県備前市在住


by sora_hikari | 2026-01-18 08:00 | 日高伸治展2026

