「壷田和宏・亜矢展 冬支度」2日目

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壷田和宏・亜矢展 冬支度」の2日目。

三連休の中日。本日もご来店いただきありがとうございました。耐熱器は少なくなりましたが、他のアイテムはまだ十分ご覧いただけます。どうぞ明日からも引き続きよろしくお願いいたします。

壷田和宏・亜矢展 冬支度
2025年11月1日(土)~8日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2025年 現在、同地にて制作

解説
宮崎県・高千穂の山あい、標高千メートルに迫る五ケ所村の頂に暮らす壷田和宏さん・亜矢さん夫妻。草原の庭に転がる壷や器、行き交う山羊や飼い鳥たち。そうした風景そのものが、器の源泉であることを物語ります。そこから生まれる器は、採れたての野菜のように土の滋味を湛え、自然と響き合う暮らしをそのまま映しています。

夫妻は愛知県立芸術大学で陶芸を学んだのち、愛知や三重で窯を構えました。しかし二度にわたる立ち退きを経て、ようやくたどり着いたのがこの高千穂の地でした。誰にも妨げられない土地を求め、自給自足に近い暮らしを築きながら、窯や道具を工夫して作陶を続けてきたのです。

そうして生まれるのは、生活に根ざした「うつわ」。乳鉢や味噌壷、米びつといった台所道具に加え、直火やオーブンにかけられる土鍋や平鍋など耐熱の器も揃います。冬の食卓を温かく彩るこれらは、調理道具としての実用性を備えながら、そのまま食卓に置ける美しさを持ち合わせています。

柔らかな線と温もりに満ちつつ、確かな造形力と焼成への信念に支えられ、単なる「ほっこり」を超えた存在感を放ちます。壷田夫妻の器には、古今東西の民陶に通じる土着のたくましさと、自らの暮らしを通じて昇華させた独自の表現が共存しています。その根底にあるのは、「どうすれば作れるか」と探り続ける柔軟な発想と、土を焼いて美しくあろうとする陶芸家としての揺るぎない姿勢です。大量の器具があふれる現代にあって、彼らの器は「食べる」という根源的な営みを見直す契機を与え、心豊かな暮らしのあり方を示してくれます。

今回、弊店での展示会は四度目となります。これまで春季に台所道具に焦点をあててご紹介してきましたが、今回は冬に向かう季節に合わせ、ぐつぐつと煮える料理を楽しむための土鍋や耐熱器を多く揃えました。高千穂の山暮らしから届く「冬の支度」の料理道具を、会場で手に取りその確かな息づかいを感じてください。店主

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by sora_hikari | 2025-11-02 17:55 | 壷田和宏・亜矢展2025

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