2025年 10月 11日
「池田優子展 地殻の詩」ありがとうございました












「池田優子展 地殻の詩」は本日終了しました。会期中ご来店くださいました皆様、ネットを通じてお選びくださいました皆様に心より御礼申し上げます。尚、オンラインストアは本日(10/11)21時までご利用いただけます。若干ですが、追加品も掲載しましたのでどうぞご覧ください。
写真は、大阪にある池田優子さんの工房兼ご自宅の様子です。制作の場には、自身の作品を展示するスペースも設けられ、住まいもまた美意識に貫かれています。日常の空間そのものが作品世界と響き合い、インテリア誌にも登場しそうな洗練された佇まいです。こうした空間への意識の高さは、「自らの作品がどのような環境に置かれるか」という視点を常に持って創作に向かっていることの表れでもあります。
陶芸を始めた当初は、生活に寄り添う器づくりを中心に、いわばクラフトや生活工芸の文脈に位置していました。しかし、時代の感性や価値観を見つめる眼差しを持つ彼女は、やがてその延長線上で、よりアートピースとしての方向へと歩みを進めます。それは時代の意識を映す変化でもあり、同時に現代アートへの素直な共鳴ともいえるでしょう。
今回ご来店くださったギャラリー関係の方が、池田さんのことを「海のような人」と形容されていました。前衛的な作品に取り組みながらも、社会とのつながりを大切にし、人への思いやりに満ちた人柄。家族に向ける穏やかなまなざしや、制作に臨む真摯な姿勢のすべてに、包み込むような優しさと深さが感じられます。
今回の展示にあたっても、多くの作品を惜しみなく出品してくださいました。その丁寧な梱包ひとつにも、作品への思いと人柄が滲み出ています。これからもご自身の感性を磨き、意識を高めながら、さらなる創作の世界を広げていかれることでしょう。
今後の池田優子さんの活動に、ぜひご注目ください。
池田優子展 地殻の詩
Yuko Ikeda: Poetry of the Earth’s Crust
2025年10月4日(土)~11日(土)
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
1973年 大阪市生まれ
1996年 米サンディエゴでグラフィックデザインを学ぶ
1999年 独学で陶芸を始める
2000年 自作を扱う器店を自営する(5年半)
2007年 陶芸家として活動
2025年 大阪市東成区のアトリエにて制作


by sora_hikari | 2025-10-11 17:15 | 池田優子展

