「伴哲生 錫器展 Van Zinn」3日目

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本日より伴哲生展オンラインストアの準備を進めております。作業が順調に進めば、明日6/10よりプレビューを開始する予定です。詳細はあらためてご案内します。

こちらの写真は、伴哲生さんが手がけた錫製のぐい呑みです。ご覧いただければ分かるように、金属という素材でありながら、蹴ろくろで挽いた茶碗のような有機的な動きと柔らかな表情が同居しています。設計図通りに正確な形を再現するのではなく、その時々の感覚に任せて、錫という素材の柔軟性を活かして形づくられている点が、この器の魅力を引き立てています。錫はお酒との相性も良く、より一層美味しく味わっていただけることでしょう。

伴哲生 錫器展 Van Zinn
2025年6月7日(土)~14日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1982年 大阪府堺市生まれ
2004年 大阪芸術大学 金属工芸コース卒業
2004年 錫器製造会社勤務
2012年 作家として活動開始
2018年 奈良県生駒市に拠点を移す
2025年 現在同地にて制作

解説
Van(伴)が手がけるZinn(錫)──それが “Van Zinn”。少々強引な語呂合わせではありますが、しっかり記憶して頂きたく、このタイトルに。さて奈良県生駒市に工房を構える伴哲生(ばん・てつお)さんは錫器の作家です。大阪芸術大学にて金属工芸を学び、卒業後は錫器メーカーで研鑽を積みました。2012年に独立して以降、錫という素材に向き合い、独自の表現を探求し続けています。錫は柔らかく上品な銀白色の光沢を持ち使い込むほどに深みが増す素材です。不純物を吸着する特性から日本酒や焼酎の味をまろやかに整えるとも言われ、古来より「水を清める金属」として知られてきました。抗菌性にも優れ食品や飲料に対しても安心して使用できる点も錫の大きな魅力です。また酸化や錆に強く、銀器のように黒ずみにくいため日常の食卓にも取り入れやすい素材といえるでしょう。伴さんの作品はこうした錫の機能性と伝統を土台としながらも、そこに新たな美的感性を重ねています。低い融点を活かし自ら端材を溶解して板材をつくるところから製作を始めるという工程には素材への敬意と探究心が宿っています。その板に刻まれた揺らぎや痕跡をあえてそのまま活かすことで、整然としながらも、どこか陶器のような柔らかさや、土のような温もりを感じさせる器が生まれます。金属でありながら、手にした瞬間に伝わるやわらかさ──その両義性こそが、伴さんの錫器の真骨頂です。当店にとって錫器の展示は今回が初の試みとなります。しつこいようですが、哲(鉄)を生きるという名前を有する金属の申し子、伴さんが作る“Van Zinn”。運命のように出会ったこの錫器の世界をぜひご堪能ください。店主

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by sora_hikari | 2025-06-09 18:42 | 伴哲生展

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