2025年 03月 01日
「小野陽介展 Smooth Life」ありがとうございました






「小野陽介展 Smooth Life」は本日終了しました。会期中ご来店下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に厚く御礼申し上げます。尚オンラインストアは本日(3/1)21時までご利用頂けます。まだ良いうつわがございますのでお見逃しの方はどうぞご覧ください。
写真は茨城県石岡市にある小野陽介さんの仕事場の様子です。筑波山の麓にあたる八郷と呼ばれるエリアで、果樹園の連なるフルーツラインから少し入った落ち着いた集落の一画で作陶しています。関東一の窯業地である益子で生まれ育ち、ご両親も陶芸に携わっておられることもあり、「益子」という土地は小野さんにとって大きな意味をもつ場所であるでしょう。陶芸家としてスタートしたのも益子からでしたが、やがてそこから離れ現在の地で作陶を続けるのは切り離しがたい「産地」のしがらみを一旦分断して、自分らしく生きるための選択だったのではないかと思います。「産地」は歴史や伝統、人脈、技術や材料など作陶に於いて大いに利便性が高いと思われますが、一方で脱却しづらい縛りや、必要以上に情報過多なこともあるのかもしれません。
今の作陶スタイルも「益子焼」からは距離をとり、現代的なクラフトの流れである日常的な暮らしに溶け込む「うつわ」であろうとしています。2000年代に入って定着した「普段使いの器」という文脈も今や特に語らずとも一般的な名称になりましたが、それ以前の個を主張する流れから、暮らしや料理の受け皿として謙虚で穏やかな価値観が「うつわ」という存在に根付いていきました。SNS全盛期に入り、今はまた新たな表現や装飾などが広がり、「うつわ」が平準化した頃とはまた違った様相を呈していますが、脈々と当時の概念を受け継ぐ作り手も健在です。小野さんのようなお仕事は民芸を現代的に解釈して実践しているようにも思え、暮らしとの調和を重んじる「うつわ」の在り方も意味があり続けるのでしょう。それゆえに自ら主張せぬ主張を言葉に刻んでいく役割も大切なように思い、今回の展示会に臨みました。
今回お選び下さいました小野陽介さんの器と共に穏やかな暮らし(Smooth Life)をお過ごしください。この度はありがとうございました。
小野陽介展 Smooth Life
2025年2月22日(土)-3月1日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
経歴
1987年 栃木県益子生まれ
2010年 東京で漫画家のアシスタント
2011年 益子に戻り実家の窯の修復の手伝い
2014年 愛知県立瀬戸窯業高等学校専攻科 卒業
2015年 栃木県益子町にて作陶を開始
2021年 茨城県石岡市へ移り築窯
2025年 現在、同地にて制作活動


by sora_hikari | 2025-03-01 17:00 | 小野陽介展

