「チュパ劇場 チュパセルゲイ展」最終日

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チュパ劇場 チュパセルゲイ展」は本日17時までとなります。

チュパさんの作品には文字が書かれたものも多いのですが、このお皿もそのひとつ。「I am quantum fog」。直訳すれば「私は量子の霧である」。どういう意図で書いたのかチュパさんに聞きそびれましたが、推察するに「量子」の粒子と波動の両方の性質をもつ二重性と自分自身を重ね合わせたのではないかと思います。その両義性をもって、「決めつけるなんて出来ないのさ。どっちも正解なんだから」とアートの解釈はひとそれぞれと受け取るのか、あるいは「おいらは所詮宇宙の霧だしね」と定義しきれない曖昧さを人間の無常としてみるのか。いずれにしても、このような物理学や宇宙の概念に根差す哲学的な言葉を好んで書くことに、チュパさんの芸術観が表れるように思います。

【チュパ劇場オンラインストア】
販売期間:1月19日(日)23時迄

【チュパ劇場 チュパセルゲイ展 】
2025年1月11日(土)- 18日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

【経歴】
1973年 リトアニア生まれ。映像作家・詩人ジョナス・メカスの影響を受け、
舞台やアートに携わる。リトアニアの画家リマス・ビチュナスに絵画を学ぶ。
リトアニアでお茶倶楽部を主宰し、お茶文化を紹介する。
2012年 来日
2017年 佐賀県有田町で絵画や陶磁器の製作を始める。
有田皿山通りにアトリエ&ショップを構える。
2025年 現在同地にて陶磁器を作りや絵画を描く。

【解説】
チュパさんはバルト三国のひとつであるリトアニアご出身です。リトアニアは美しい森や湖に恵まれ歴史的建造物が残る文化的に豊かな国です。その異国で育ったチュパさんは若い頃に同国出身の前衛映像作家であり詩人のジョナス・メカスの影響を受け、舞台やアートに携わる多感な青年時代を過ごしました。さらにリトアニアでは当時誰にも知られていなかった中国茶を楽しむお茶クラブを主宰し東洋の文化にも憧れを抱いていました。その頃に同地で奥様となる未由紀さん出会い、日本との縁が生まれました。奥様は沖縄芸大で陶芸を学んだ経歴をもち、その後有田の窯業技術センターの職を得たことが、チュパさんの有田で作陶のきかっけになりました。有田では水を得た魚のごとく、どんどん陶芸にのめり込み、自作の絵の世界と焼き物の表現が結びついていったのです。作品はご覧の通り軽妙な線で描かれた女性画を得意としており、まるでマティスの線やローランサンの色を彷彿させる洒脱さですが、それが焼き物と結びつくことで独特の味わいを醸し出します。近年は唐津の薪窯にも目を向けており、描くことと焼成の融合が進化しています。この焼きよって質感の増した陶画と、立体化したうつわであることがチュパ作品の魅力でしょう。チュパセルゲイの名をもって「チュパ劇場」とするのは自ら選んだ屋号です。まさに彼の創作活動は舞台のようであり、ショーアップされた人生そのものなのです。今回が陶芸家として初個展となります。この才気溢れる「新人」のこけら落しにどうぞお出掛けください。店主

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by sora_hikari | 2025-01-18 15:29 | チュパ劇場

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