「チュパ劇場 チュパセルゲイ展」7日目-2

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チュパ劇場 チュパセルゲイ展」の会期は明日1/18(土)17時までとなります。良い作品がまだたくさんありますので、どうぞこの機会にご実見ください。

写真はチュパさんの立壷です。

チュパさんに聞いたところ、キャンバスに描くのも陶器に描くのも、意識的にはそれほど差がないそうです。彼は常に面白い線を探しながら描いており、ひとつの皿や壺に絵を描いていると、次々に新しいアイデアが浮かんできます。創造する過程は筋肉を鍛えることに似ており、繰り返し行うことで様々なアイデアが生まれるのです。

チュパさんのユニークな点は、絵付けも窯変も、絵筆を重ねる作業と同じように捉えているところです。例えば、電気窯で焼いた後に薪窯で再度焼いたり、その逆を行ったりします。この順番は、より気に入る焼き上がりを目指して繰り返されます。

ピカソやブラックなどの巨匠も陶芸に取り組んでいますが、彼らが自分の絵画を立体化することに意識を向けていたのに対して、チュパさんの特徴は、陶芸における「窯の中の出来事や変化」を積極的に取り入れている点です。この立壷も、絵付けがはっきりとした面と、炭化して黒く変化した面があり、外周を立体的に共存させている点が壷ならではの表現と言えるでしょう。

【チュパ劇場オンラインストア】
販売期間:1月19日(日)23時迄

【チュパ劇場 チュパセルゲイ展 】
2025年1月11日(土)- 18日(土)
営業時間 11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

【経歴】
1973年 リトアニア生まれ。映像作家・詩人ジョナス・メカスの影響を受け、
舞台やアートに携わる。リトアニアの画家リマス・ビチュナスに絵画を学ぶ。
リトアニアでお茶倶楽部を主宰し、お茶文化を紹介する。
2012年 来日
2017年 佐賀県有田町で絵画や陶磁器の製作を始める。
有田皿山通りにアトリエ&ショップを構える。
2025年 現在同地にて陶磁器を作りや絵画を描く。

【解説】
チュパさんはバルト三国のひとつであるリトアニアご出身です。リトアニアは美しい森や湖に恵まれ歴史的建造物が残る文化的に豊かな国です。その異国で育ったチュパさんは若い頃に同国出身の前衛映像作家であり詩人のジョナス・メカスの影響を受け、舞台やアートに携わる多感な青年時代を過ごしました。さらにリトアニアでは当時誰にも知られていなかった中国茶を楽しむお茶クラブを主宰し東洋の文化にも憧れを抱いていました。その頃に同地で奥様となる未由紀さん出会い、日本との縁が生まれました。奥様は沖縄芸大で陶芸を学んだ経歴をもち、その後有田の窯業技術センターの職を得たことが、チュパさんの有田で作陶のきかっけになりました。有田では水を得た魚のごとく、どんどん陶芸にのめり込み、自作の絵の世界と焼き物の表現が結びついていったのです。作品はご覧の通り軽妙な線で描かれた女性画を得意としており、まるでマティスの線やローランサンの色を彷彿させる洒脱さですが、それが焼き物と結びつくことで独特の味わいを醸し出します。近年は唐津の薪窯にも目を向けており、描くことと焼成の融合が進化しています。この焼きよって質感の増した陶画と、立体化したうつわであることがチュパ作品の魅力でしょう。チュパセルゲイの名をもって「チュパ劇場」とするのは自ら選んだ屋号です。まさに彼の創作活動は舞台のようであり、ショーアップされた人生そのものなのです。今回が陶芸家として初個展となります。この才気溢れる「新人」のこけら落しにどうぞお出掛けください。店主

「チュパ劇場   チュパセルゲイ展」7日目-2_d0087761_20545649.jpg「チュパ劇場   チュパセルゲイ展」7日目-2_d0087761_20545859.jpg

by sora_hikari | 2025-01-17 18:00 | チュパ劇場

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