2024年 11月 23日 「稲田麻衣展 織と刺繍」 ありがとうございました

「稲田麻衣 織と刺繍展 糸の光」は本日終了しました。会期中ご来店下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に厚く御礼申し上げます。尚オンラインストアは本日11/22の23時までご利用頂けますのでお見逃しの方はどうぞご覧ください。

人の営みと共に連綿と続いてきた糸を織るという行為は、単なる作業を超え、人類の文化や歴史そして私たちの生活に深く根ざしています。織物はそれぞれの地域や民族の文化、歴史、思想が表現されています。模様や色使い、織り方など、一つ一つの織物に込められた意味を読み解くことができ、また絵画や彫刻と同様に、芸術表現の手段の一つとして発展してきました。機械織りが一般化する現代に於いても、手織りの布は温かみと個性を持っており、その重要性を失っていません。

稲田麻衣さんが糸を織る姿を見ると、まるでパイプオルガンのごとく複雑な鍵盤とペダルを使って奏でているように見えます。細い糸は音符のように織り込まれ、荘厳さ、深み、そして多様な音色から、人々の心を深く揺さぶる魅力を持っています。稲田麻衣さんの手によって、一本づつ、ひと刺しづつ、祈りのような時間を積み重ねて生み出された布は、今回の展示会を通して多くの方の心に届いたように思います。

紅葉もピークを迎え、まもなく本格的な冬がやってきます。窓の外に見える冬空。部屋を灯す暖かな光。お持ち帰り頂きました稲田さんの布が、きっと皆様の心を暖かくしてくれることでしょう。どうぞ末永くお暮しと共にご愛用ください。この度はありがとうございました。

【稲田麻衣展オンラインストア】

https://utsuwanoteshop.stores.jp/

販売期間：11/23（土）23時まで

【稲田麻衣展 織と刺繍「糸の光」】

2024年11月16日（土）～23日（土）

ギャラリーうつわノート

埼玉県川越市小仙波町1-7-6

【略歴】

1991年神奈川県生まれ、東京育ち

2014年 女子美術大学工芸学科工芸専攻卒業

2014年 リボン・レースメーカーに勤務

2017年 エコールルサージュ・パリ修了

2021年 手織り･手刺繍作家 として活動を開始

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