「稲田麻衣展 織と刺繍」 11/16(土)より

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11月16日(土)から始まる「稲田麻衣 織と刺繍展 糸の光」の出品物の紹介です。

クッション(刺繍) 青
技法:ドロンワーク 
材料:リネン地、コットン糸  
サイズ:44cm角
生地と糸を染め、デザインは幾何学模様の丸形が動きあるパターンで水面に広がる波紋をイメージしています。

クッション(織) ベージュ
技法:手織り
材料:ウール糸、リネン糸
サイズ:44cm角
動きを感じることができる幾何学をデザインして織り、同じ糸をウールとリネン糸で手織りで織った生地でフレームを作ったクッションです。2種類の生地を別々に手織りで織っています。

【稲田麻衣展 織と刺繍「糸の光」】
2024年11月16日(土)~23日(土) 
作家在廊日 11月16日・17日・23日
11:00~18:00 最終日は17時迄
11月17日(日) 黄峰麗 Annie Huangの中国茶会
※予約受付中
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

【略歴】
1991年神奈川県生まれ、東京育ち
2014年 女子美術大学工芸学科工芸専攻卒業
2014年 リボン・レースメーカーに勤務
2017年 エコールルサージュ・パリ修了
2021年 手織り・手刺繍作家 として活動を開始

【解説】
雨の音、波紋、山脈、石、光の陰影。織りと刺繍の作家 稲田麻衣さんが自作に籠めた抽象パターンのイメージです。北欧製の織機を使ってまるで音符を読むように複雑なパターンをひと織りひと織り重ねていく。手元に張った布にひと刺しひと刺し針を通していく。自然の景色に触発され、糸を綾なす稲田さんの姿はまるで祈りを捧げるように見えます。

ゆっくり時間をかけて歩く景色と、車で通り過ぎる景色が違って見えるように、ひとつひとつに時間をかけた布には人の温もりと奥行を感じます。産業革命以前の人の手による織物や刺繍は、労力と思いの蓄積であったことでしょう。それは作る人の魂を宿した物でもあったはずです。織物や刺繍の歴史を振り返ると人々が込めた信仰の深さや多様性に驚かされます。

稲田さんは高校から大学まで美術系学校で工芸を専攻し、織物の基礎を学んできました。大学卒業後はリボンとレースのメーカーに勤務、その後フランスの刺繍の技術を守り続ける職人学校(エコールルサージュ・パリ)に留学し、オートクチュール刺繍を学びました。さらに渡仏中はファームステイ先で織り機を借りて、暮らしに根差す現地の織り方も修得しました。現在は東京のアトリエで、天然植物による糸染め、フィンランド製の織機を使った織物、手縫いの刺繍を手掛け、インテリアに沿うテーブルセンター、ラグ、クッション、壁掛け、ソファーカバーなどを制作しています。

手作業によって豊かな模様を生み出す稲田さんの仕事を見ると、織物が積み上げてきた歴史の重さを感じるのです。時間を惜しまず、手塩にかけて作られた布は、それを使う人の人生に大きな意味をもたらすことでしょう。今展は稲田さんのメインワークとなるインテリア向きのアイテムをはじめ、額装した繊細なアートワーク作品、そして茶道具を入れる袋も新たに製作しました。会期2日目(11/17)にはこの展示に合わせて、稲田さんの作品を茶席に合わせた茶人・黄峰麗(Annie Huang)さんの中国茶会を開催します。冬に向かう季節に手仕事から生まれる温かみと共に、祈りの籠った作品にどうぞ触れてください。店主


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by sora_hikari | 2024-11-13 09:00 | 稲田麻衣展

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