2024年 10月 11日
「芳賀龍一展 焼物イノベーション」7日目-3



「芳賀龍一展 焼物イノベーション」の7日目-3。
何事もそうですが、「これ、いいな」と思うモノは過去に良い物とされた価値を反復していることが多く、新たな価値創造をしている訳ではないでしょう。もちろん自分が見たり聞いたりした経験が蓄積し、それが内面で熟成することで新たなものが生み出されるのですから、突如として価値が創造されることはありません。しかし過去の枠の範囲で無自覚に追認するだけなのか、留まっている自分を自覚して覚醒できるのか、それぞれ美への向き合い方によって道は分かれます。
写真のピントを合わせる時も、一旦フォーカスアウトしてから、手繰り寄せるように焦点を合わせていきます。それと同じように芳賀さんは、規定路線の陶芸の枠組みを一旦取り外して素材から組み立て直し、あらためて良いとされてきた「焼き物」に近づく、そんな解体と再生を繰り返しているように思います。
焼き物の本質と土に拘り続けた故・吉村俊一さん(伊豆のやきもの資料館主宰、へんど主宰)によれば、全国どこで掘った土でも焼き物になる、それを上手く焼けないのは土に合わせて焼いていないからだ、土の良し悪しではないという教えもあります。演ずるのは役者である素材(土や石)ですが、そのキャラクターを活かすのは監督となる作り手です。
大げさではありますが、芳賀さんという陶芸家の存在意義を歴史の線上で語るならば、今起こりつつある焼き物革命の旗手であると感じるのです。
会期は明日10/12(土)まで。最終日は17時で終了させて頂きます。
106)土石板 長手43/短手36/H10cm/15.5kg
87)石と土(川石) Φ38/H22cm/14.5kg
93)つぶれ壷 W38/D34/H6.5cm
【芳賀龍一展オンラインストア】
販売期間:10/13 23:00迄
【芳賀龍一展 焼物イノベーション】
2024年10月5日(土)~12日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
【略歴】
1984年 福島県会津若松市生まれ
2010年 武蔵野美術大学大学院彫刻コース卒業
2013年 栃木県芳賀郡益子町に築窯
2024年 現在、益子町にて製作
by sora_hikari | 2024-10-11 18:00 | 芳賀龍一展2024


