「瀬川辰馬 展 負の刻印」7月20日(土)より

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7月20日(土)から始まる「瀬川辰馬 展 負の刻印」の出品物です。

こういう白への共感は、古道具 坂田さんやさる山さん、別冊 太陽の白磁特集(2002年刊)辺りからだったと思います。

ホワイトデルフト、クレイユ モントロー、ムスティエ、ファイアンスフィーヌ、李朝白磁、初期伊万里、白丹波、白薩摩などなど、白を追いかけた時期もありました。

その頃の黒田泰蔵さんの陰影で見せる白も印象的でしたが、どうちらかと言うと、もっと濁しの白に興味があって、白だけど単なる白じゃなくて、柔らかな白、青みがかった白、貫入が滲みた白、欠けた白、鉄粉の拭いた白、虫喰った白など、清廉な白ではなく、どこか白に成り切れない、白だったのに経年で白くなくなった白などに愛着を感じました。

日本人にとって白は、雨を様々な言葉で表現するのと同じように、とても繊細なセンサーで無段階の階調を視覚で感じ取り、さらに質感で捉える特別な色なんだと思ったことを記憶しています。そう、そういう時代でした。でも気付くと世の作家ものが、そういう白ばっかりになって徐々に白の器が凡庸になっていったことを思い出します。

この瀬川さんの炭化した白釉の仕事を見ていると、あらためてあの頃の饒舌な「白」を思い出すのと同時に、当時の「白」ブームはすっかり沈静化し、2024年に新たな感覚で「白」を表現しようとしているんだなと思います。そういう意味で、どこか懐かしくもあり、あらためて新鮮でもあり、この炭化の頃合いの上手さは、曖昧いな白の振れ幅を、瀬川さんという理知的な人が自覚的にきちんと定着させようと臨む完成形に思えるのです。

白釉ボトル Φ8.5 / H 23.5 cm
白釉酒器 Φ6.5 / H 6 cm
白釉八角鉢 Φ18 / H 5 cm

【瀬川辰馬 展 負の刻印】
2024年7月20日(土)~27日(土)
作家在廊日7月20日
11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

【略歴】
1988年 神奈川県生まれ、千葉県育ち
2011年 慶応義塾大学 環境情報学部 修了
2014年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 東京都足立区にて独立
2017年 千葉県長柄町に築窯
2024年 東京都足立区にて制作


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by sora_hikari | 2024-07-16 18:00 | 瀬川辰馬2024

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