「内村慎太郎展 侘数寄ストレートフラッシュ」7日目

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内村慎太郎展 侘数寄ストレートフラッシュ」の7日目。

井戸茶盌を作りたくて陶芸家になったというだけあって、内村慎太郎さんの深い思いが伝わってきます。2013年に根津美術館で開かれた井戸茶碗展に行きましたが、館内には数寄者や陶芸家と思しき方々が吸いつかんばかりに、ひと碗ひと碗ガラス越しに眺めているのが印象的でした。戦国武将が憧れたというタイトルもあってか、鬼気迫る井戸茶碗への強い愛着をここぞとばかりに痛感した出来事でした。館内には喜左衛門井戸を始め70点ほど並んでいましたが、意外にも個人蔵のものも多く、持っている人は持っているんだなと不思議な感慨をもったものです。井戸茶碗を始めとする高麗茶碗の美しさを見抜いた当時の茶人の眼は、今だ現代の人も惹きつけてやみません。国焼きに否定的だった柳宗悦も井戸茶碗や高麗茶碗の美を発見した茶人は賞賛しています。この「侘び寂」に通じる焼き物の肌感覚は茶の湯のうつわに限らず、現代の食器のなかにも埋め込まれているように思います。山頂にどのルートから登るのかは人それぞれだと思いますが、辿り着く先にはきっと井戸茶碗も置かれているように思います。

内村慎太郎展の会期は明日7月13日(土)17時までとなります。実際に手に取ってご覧頂ける貴重な機会です。ぜひご覧ください。

※今回【内村慎太郎展オンラインストア】は購入をご検討頂ける方に限らせて頂くために閲覧にはパスワードを設定させて頂きました。お手数をおかけしますが、ストアの閲覧をご希望の方はお名前、お住まい地域をお書き添えのうえ「utsuwanote@gmail.com」までご連絡ください。折り返しパスワードをご連絡します。

【内村慎太郎展 侘数寄ストレートフラッシュ】
2024年7月6日(土)~13日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

【略歴】
1975年 鹿児島県霧島山麓湧水町に生まれ
1995年 国立鹿児島工業高等専門学校卒業
橋梁設計に従事後、古陶磁に惹かれ焼物の道に入る
2002年 福岡県糸島市に工房を開く
2002年 曹源窯小島直喜氏に師事
2008年 工房を移し、山居窯開窯
2024年 現在 福岡県糸島市にて制作



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by sora_hikari | 2024-07-12 18:00 | 内村慎太郎展

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