2024年 07月 10日
「内村慎太郎展 侘数寄ストレートフラッシュ」5日目






「内村慎太郎展 侘数寄ストレートフラッシュ」の5日目。
内村慎太郎さんの彫唐津茶盌。窯の火のあたり方によって片身替わりになっています。彫唐津茶盌は東京博物館に桃山~江戸初に作られたという「銘 巌(いわお)」が所蔵されていますが、そちらも胴部に潔く彫られた×印が特徴です。ただ当時の美濃焼の影響を受けていると思われ、古唐津茶碗のような碗成りの形状ではなく、筒状の志野茶碗のような作行です。この内村さんの彫唐津は、筒状に深みがあり、胴部が膨らみ、口が外に反った独特の形をしています。さらに×状に削り取られた凹部に釉薬の縮れがあり、色味も灰青色を基調にして所々に浮かび上がる赤い緋色が見る側の情感をくすぐります。古典の彫唐津を踏まえつつ、内村さんが自ら生み出した垂涎の彫唐津に仕上がっています。是非店内で手にとってご覧ください。
彫唐津片身替茶盌(共箱) 径11/高さ9.8cm
※今回【内村慎太郎展オンラインストア】は購入をご検討頂ける方に限らせて頂くために閲覧にはパスワードを設定させて頂きました。お手数をおかけしますが、ストアの閲覧をご希望の方はお名前、お住まい地域をお書き添えのうえ「utsuwanote@gmail.com」までご連絡ください。折り返しパスワードをご連絡します。
【内村慎太郎展 侘数寄ストレートフラッシュ】
2024年7月6日(土)~13日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
【略歴】
1975年 鹿児島県霧島山麓湧水町に生まれ
1995年 国立鹿児島工業高等専門学校卒業
橋梁設計に従事後、古陶磁に惹かれ焼物の道に入る
2002年 福岡県糸島市に工房を開く
2002年 曹源窯小島直喜氏に師事
2008年 工房を移し、山居窯開窯
2024年 現在 福岡県糸島市にて制作
by sora_hikari | 2024-07-10 18:00 | 内村慎太郎展