「藤田佳三展 安南安穏」4日目-2

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藤田佳三展」の4日目-2。

藤田佳三展オンラインストアのプレビューを開始しました。ご購入手続きは明日6月12日(水)20時から承ります。それまでは価格表記は「COMING SOON」と表示されますが、個々の作品をクリックすればご確認頂けます。尚店頭でも同時に販売しておりますので、先に売約済みになる場合がございます。どうぞあらかじめご了承ください。

【藤田佳三オンラインストア】
https://utsuwanoteshop.stores.jp/
販売期間:6月12日(水)20時~16日(日)23時まで

写真は藤田佳三さんの「紅安南茶碗」と「安南茶碗」、そして「染付水指」です。

安南茶碗(あんなんちゃわん)は、15~16世紀にベトナム北部で作られた碗で、15世紀頃から日本に渡来し茶人によって茶道具として珍重されました。根津美術館が所蔵する「安南花唐草文茶碗 銘 童子」や徳川美術館の「草花文紅安南茶碗」などが知られ、端反りの碗形で柔らかな胴のラインと高くて厚い高台、そしてやや滲んだ草花の文様が特徴的です。峻厳な中国陶磁や寂寥感のある高麗茶碗に比べて、安南手は南方の作らしく、安穏とした大らかな印象が心を和ませます。

藤田佳三さんの安南茶碗も古典の流れを踏まえた作行です。さらにこの茶碗の胎土は、京都東山にある泉涌寺(せんにゅうじ)の塔頭(たっちゅう)から出た土を焼いたという畏れ多くもありがたい出自を有しています。茶碗にはそこに埋め込まれた物語もまた奥行を与えてくれます。日常の食器とはまた違った向き合い方で臨んだ藤田さんの安南茶碗もぜひご注目ください。

82-2) 紅安南手茶碗 Φ12.5/H8cm
81) 安南手茶碗 Φ12.5/H8cm
85) 染付水指 Φ15.5/H17.5cm/1500cc

藤田佳三展 安南安穏
2024年6月8日(土)~15日(土) 会期中無休
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

経歴
1963年 京都市生まれ
1982年 京都市銅駝美術工芸高校卒業
1986年 京都芸術短期大学陶芸専攻科修了
1987年 小川文斎氏に師事
1990年 兵庫県丹波立杭にて修行
1993年 京都府亀岡市にて独立開窯
2024年 現在、同地にて制作


「藤田佳三展  安南安穏」4日目-2_d0087761_01202218.jpg「藤田佳三展  安南安穏」4日目-2_d0087761_01202742.jpg

by sora_hikari | 2024-06-11 18:00 | 藤田佳三展2024

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