「中村志野展 木に宿る仏性」7日目-3

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中村志野展の会期は明日6月1日(土)17時までとなります。点数は少なくなっておりますが、今展を代表する一点ものはまだお選び頂けます。また売約品も一部お預かりして店内でご覧頂けます。どうぞ中村志野さんの作品を実際に手に出来るこの貴重な機会にお越しください。

写真は先日ご紹介した 迦楼羅(かるら)面と獅子頭。

迦楼羅(かるら)は鳥を神格化したものでインド神話では毒蛇を食う霊鳥で、やがて仏教に採り入れられて仏法守護の神の一つとなったそうです。「鳥」と聞けば確かにくちばしやトサカがそれを形容しているのが分かります。因みに口からちょろりと舌を出しているように見えますが、これは小さな玉をくわえているのだそうです。南方熊楠によれば迦楼羅は日本の烏(カラス)天狗の原形という説もあるそうです。

迦楼羅は病除、延命など家内安全等の際に祀る神で、これは害を与える一切の悪を食いつくし、人々に利益をもたらすところからきたものです。ちょっと強面なのは、そういう守護神だからというのもあるのですね。

さて中村志野さんがなにゆえに伎楽面を作っているのかという疑問があるのですが、仏像などの修復保存の勉強している際に、仏像と同様に寺にある古い伎楽面の修復や模刻などもその対象だったらしく、仏像を作るのと同じような感覚で今も手掛けているそうです。

32) 迦楼羅面
サイズ w11.5/D15.5/H16.5cm
材と仕上げ等 桐、白土、顔料

31) 獅子頭
サイズ w12.5/D14.5/H14.5cm
材と仕上げ等 桐、白土、顔料

【中村志野展オンラインストア】
販売期間:6月2日(日)23時まで

【中村志野展 木に宿る仏性】
Exihibition of Shino Nakamura "The Buddha Nature in Trees"
2024年5月25日(土)~6月1日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

略歴
1984年 青森県生まれ
2008年 金沢美術工芸大学彫刻専攻卒業
2013年 東京藝術大学大学院博士号を取得
2013年 東京藝術大学にて助手(1年間)
2014年 東京藝術大学にて技術職員(1年間)
2015年 石川県挽物轆轤技術研修所にて挽物を学ぶ
2019年 石川県加賀市山中温泉にて独立
2024年 現在同地にて仏像彫刻や木工作品を制作




by sora_hikari | 2024-05-31 17:39 | 中村志野展

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