2024年 02月 04日
「外池素之展 厳選掛け流し」開催のお知らせ
2月24日(土)~3月2日(土)に開催する「外池素之展 厳選掛け流し」のご案内です。
愛知県常滑市で作陶する外池素之さんは、同県大府市で生まれ育ち、大学では地域政策学部にて江戸時代の古文書研究をしていました。お伊勢参りの道程の細かな記録を調べ、当時の庶民の暮らしぶりを読み解いていくことで歴史の面白さを知りました。大学を卒業してからは新聞広告を扱う代理店に勤務しますが、生き馬の目を抜くような業界の仕事に馴染めず、まもなく退社。その後、自分の手で自己完結できる職に憧れ、とこなめ陶の森 陶芸研究所で陶芸を学び直しました。そこで助手を数年経験したのちに、2019年から陶芸家として活動しています。
現在のうつわは中部地方(常滑、瀬戸、岐阜)の原土をベースにブレンドし、その上に木灰(檜、樫、いちじく、藁、雑灰など)を釉薬に用い、施釉の際に二種以上を掛け合わせることで、焼成の段階で天然の木灰の含有する成分が土と溶け合い、複雑な景色を描きます。自然の有する割り切れない変数がどう現れるかは十分にコントロール出来きませんが、それゆえに作為の及ばぬ景色は宇宙のガス星雲のようでもあり、神秘的な世界に引き込まれます。
今展ではこのよう自然灰の釉薬を掛け流したうつわを始め、最近取り組んでいる急須などをご覧頂けます。何事にも謙虚なお人柄も含めてこの機会に外池素之さんのお仕事に触れて頂ければ幸いです。 店主
【外池素之展 厳選掛け流し】
2024年2月24日(土)~3月2日(土) 会期中無休
作家在廊日 2月24日
11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
【プロフィール】
1992年 愛知県大府市生まれ
2014年 愛知大学地域政策学部卒業
2014年 広告代理店勤務
2019年 とこなめ陶の森陶芸研究所修了
2024年 常滑を拠点に製作活動
by sora_hikari | 2024-02-04 18:00 | 外池素之展