2023年 12月 09日
「森岡成好展 種子島」ありがとうございました
「森岡成好展 種子島」は本日終了しました。会期中お越し下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に厚く御礼申し上げます。尚オンラインストアは12月10日(日)23時までご利用頂けますので関心のある方はどうぞご覧ください。
森岡さんの工房での写真。いい笑顔ですね。森岡さんの暮らし方、仕事、そして歩んで来られた人生を知れば知るほど、森岡さんの焼き物は単なる物ではなく、共感や憧れといった思いが含まれていきます。演出的でなく、生き様から出てくる嘘のない仕事。森岡さんの焼き物は、森岡さんそのものだとつくづく思うのです。
「どういうものを作りたいかの前に、どう生きたいのか。」若い作家さんからの問いかけに対する森岡さんの回答です。これはご自身の人生訓でもあるのでしょう。焼き物の社会的地位が高く、権威もあった時代に多くの誘惑に惑わされず、自分自身の「焼き物」を貫くのは簡単ではなかったはずです。
初日の在廊に合わせていらっしゃったのは、昔からのお客様もさることながら、若い作家さんが多かったのも印象的です。きっと森岡さんの焼き物の技術以上に、お人柄に触れたいという思いがあったからではないでしょうか。この年齢にして尊大になることなく、ひとりの人間として自然体に接してくれます。これもまたなかなか出来ないことです。
今展のテーマである「種子島」はご自身からのお申し出でした。若い頃に焼き締めを志すきっかけとなった種子島の土。その原点をあらためて見つめる思い。この歳を迎え、病いを抱え、あらためて感ずるものがあったように思います。
翻って自分には何が出来るだろうか?何が出来なかったのだろうか?こうありたいという思いと現実と。自分自身への問い掛け。これもまた森岡さんの焼き物のもっている力ではないでしょうか。
森岡さん、由利子さん。いつまでもお元気で。今回もありがとうございました。
【森岡成好オンラインストア】
販売期間:12月10日(日) 23時まで
森岡成好展 種子島
2023年12月2日(土)~9日(土)
11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
1948年 奈良県吉野に生まれる
高校・大学時代は山岳部にて登山に没頭
1970年 渡米し映画制作技術を学ぶ
1974年 種子島を訪れ南蛮焼締めに出会う
1974年 和歌山県 天野の地に築窯
それ以降、国内外の窯場を訪ね土器や陶器を学ぶ
1991年 ネパールヒマラヤに登頂
2023年 現在、和歌山県かつらぎ町下天野にて制作
by sora_hikari | 2023-12-09 17:04 | 森岡成好展2023