「大平新五展 古今一如」6日目-4

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大平新五展 古今一如」の6日目-4。

大平新五さん自作の信楽壷。窯の中の火力に耐え切れずに、肩が重力で垂れ下がり、胴が裂けつつもかろうじて踏みとどまっています。大物の壷ではままあることですが、この段階で割れが収まることで、かえって作為を超えた自然の造形美となっています。火の流れに沿った自然灰もあざとくなく広がり、光の反射によっては岩清水が太陽に照らされるごとく美しい煌めきを見せてくれます。今展の中でもひと際良い上がりで、骨董と優劣つけ難き存在です。

大平さんの自作の数々をご覧頂いた通り、いずれも骨董に通じる形や質感を備えています。しかし古典をそのまま再現しようとしているのではなく、その要素を踏まえながら、全体の形、口造り、焼成具合など自分の手による演出が見事に成されています。それらは決して浮き立つことなく、古今一如の通り、古典と現代の佇まいを同化させることに腐心していることが読み取れます。この壺に限らず、この点が大平作品の醍醐味ででしょう。

現代ものから骨董へ興味が移ることは良くありますが、その逆は意外と少ないのが現実です。しかし「骨董」のみを良しとする見方は、その肩書や希少性、あるいは既成概念に捉われ、ものの美しさの本質を見紛う可能性があります。現代に生きるものとして、両者を行き来しつつ、それらに共通する普遍的な美を感受する眼を開いて欲しいと思っています。

【大平新五展オンラインストア】
https://utsuwanoteshop.stores.jp/
販売期間:11月12日(日)23時まで

大平新五展 古今一如
2023年11月4日(土)~11日(土)
11時~18時 最終日は17時迄 
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1973年 滋賀県信楽町に生まれる
1997年 窯業材料の仕事を行う
2000年 穴窯・登窯作りを請け負う
2000年 骨董蒐集を始める
2014年 京都にて初個展
2023年 現在、滋賀県信楽町にて活動中

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by sora_hikari | 2023-11-09 21:01 | 大平新五展2023

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