「大平新五展 古今一如」開催のお知らせ

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11月4日(土)~11日(土)に開催する「大平新五展 古今一如」のご案内です。

大平新五さんの自作の焼き物とご自身で収集した骨董品・古道具を合わせて展示します。大平さんは滋賀県信楽町で窯業材料を扱う家で育ちました。窯業を支える立場を通して、日用陶器や置物・傘立てなど家庭・産業向きの信楽焼きから、茶の湯好みの自然釉を活かした信楽焼きまで日頃から触れてきました。

20代半ばから築窯師として陶芸家の使う穴窯や登り窯を作る仕事を始めます。規範となるのは信楽の古い窯や窯跡。その作業や修理を通して焼き物のことを学ぶと共に、穴窯から出てくる古い窯道具の美しさに魅せられていきました。当初は自作よりも骨董にも傾倒し、古信楽や窯道具を手始めに、古美濃、古唐津、李朝、仏教美術、さらに古材や鉄ものなど幅広く収集しました。

さらに窯づくりの経験から学んだ薪窯の焼き物も作り始めます。こちらも基軸になるのは古信楽の壷。室町・桃山時代以降に茶人に愛された自然釉を活かした素朴な焼締めです。自作にしても骨董にしても通底しているのは侘び枯れの風情でしょう。それを見据える眼があるからこそ、古いものも新しいものも分け隔てのなく繋がった物として生み出せるのです。

古きも新しきも同一であり、いずれも真実の姿である。弊店では二回目となる大平新五さんの個展になります。今回もまた選び抜かれた骨董、古材、自作の焼き物が並びます。渾身の「古今一如(ここんいちにょ)」の世界をどうぞご高覧ください。店主


大平新五展 古今一如(ここんいちにょ)
2023年11月4日(土)~11日(土)
11時~18時 最終日は17時迄 
作家在廊日 11月4日
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1973年 滋賀県信楽町に生まれる
1997年 窯業材料の仕事を行う
2000年 穴窯・登窯作りを請け負う
2000年 骨董蒐集を始める
2014年 京都にて初個展
2023年 現在、滋賀県信楽町にて活動中

写真
窯変焼締め瓶子(大平新五作) 胴径21・高さ30cm
窯変焼締丸壷(大平新五作) 胴径40・高さ40 cm


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by sora_hikari | 2023-10-29 17:24 | 大平新五展2023

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