「安永頼山 展 古唐津再考」ありがとうございました

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安永頼山 展 古唐津再考」は本日終了しました。会期中ご来店下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に厚く御礼申し上げます。尚、オンラインストアは明日10/29(日)23時までご利用頂けますので、お見逃しの方はどうぞご覧ください。

写真は古唐津発祥の地である佐賀県唐津市北波多の安永頼山さんの仕事場の様子です。連房式の登り窯やお客様をお迎えする展示スペースを備えています。

大学では法律を学ぶ傍ら、サーキットのバイクレースに傾倒しプロレーサーを目指した時期もあったそうです。卒業後は島根県で公務員を6年経験しますが、手作りの世界に憧れると同時に、茶の湯の盛んな地元の影響もあり、いよいよ茶盌を作るために唐津の田中佐次郎さんの門をたたきました。しかしすぐには実現せず、二回断られた後に念願かなって修業の道へ。田中佐次郎さんの下で二年間、藤ノ木土平さんの三年間の経験を積み、現在の地、佐賀県唐津市北波多にて陶芸に勤しんでいます。

今展はご説明の通り、ご自身で古唐津をあらためて基礎から捉え直した内容でした。従来の幅のある作行の茶盌を敢えて出品せず、砂岩による古唐津一本で勝負しました。安永さんの支持者には戸惑いがあるのではないかとの思いもありましたが、幸いにもご来店の方の評価は高く、当初の思いは杞憂に終わりました。

安永さんにとって陶芸は運動に近い感覚とおっしゃいます。特にろくろを挽くときは運動をしている時の身体感覚に近いでしょう。また学生時代に経験したバイクの世界。マシンを組み立て整備し、レースごとに合わせてチューニングし、コーナリングをぎりぎりの攻める。この準備と最終ゴールの高揚感は確かに、陶芸の土作りの段取りから最終的な窯焚きと火の神に委ねる感覚と重なるのかもしれません。

今展はさながら、レース途中にピットインし、再調整後にあらためてコースに戻る時の心境であったかもしれません。今後はきっとまたフルスロットルで直線を走り、コーナーを攻め、あらたな唐津のゴールを目指すことになるのでしょう。

どうぞこれからも安永頼山さんのお仕事にご注目ください。ご注文頂きました茶盌や酒呑は桐箱に入れて後日お届けします。どうぞ宜しくお願いいたします。

【安永頼山展オンラインストア】
公開:10/29(日)23時まで

安永頼山 展 古唐津再考 
2023年10月21日(土)~28日(土) 会期中無休
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
Raizan Yasunaga Profile
1970年 島根県益田市生まれ
2001年 田中佐次郎氏に師事
2003年 藤ノ木土平氏に師事
2008年 登り窯を築窯し独立
2013年 田中佐次郎氏命名の「頼山」に改名
2023年 現在、佐賀県唐津市北波多にて制作

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by sora_hikari | 2023-10-28 17:00 | 安永頼山展2023

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