「安永頼山 展 古唐津再考」開催のご案内

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10月21日(土)~28日(土)に開催する「安永頼山 展 古唐津再考」のご案内です。

唐津で茶盌を焼く安永頼山(らいざん)さんの個展です。大学卒業後は島根県で公務員を6年経験しますが、茶盌の世界に憧れて唐津の田中佐次郎さんの門をたたき二年間修行、さらに藤ノ木土平さんの下で三年間修行を積み、現在の地、佐賀県唐津市北波多にて独立しました。

頼山さんの暮らす唐津市北波多は、古唐津発祥の地でもあり、その岸岳の麓の砂岩が風化して粘土状になった土が採取できるところです。その土を使った茶盌の高台を見れば唐津焼らしい、さっくりとした土味が伝わってきます。唐津は桃山から江戸初期まで李朝系の流れを汲む茶陶の優品が多く、一.井戸 二.楽 三.唐津と武家好みの茶の湯で尊ばれました。

頼山さんの唐津茶盌は、誇張を避け、内面から滲みだすような味わいが特徴的です。内省的で深みのある唐津茶盌。侘び茶に相応しい老成した作行が魅力的です。年に数回焚く登り窯から茶盌として採用するのはごくわずか。本当に気に入った茶盌は年にひと碗あるか無いか。従来より唐津の茶盌を軸にしていますが、その風合いを捉えつつも唐津に留まらない幅のあるお仕事をしてきました。

今展はその振り幅を制してあらためてご自身の原点となる古唐津を軸にした出品物になる予定です。また展示会の初日は、安永さんの茶盌を使った呈茶を古儀茶道 藪内流の茶人・日月(じつげつ)氏にお願いしました。頼山さんが自分を見つめ直し、初心に立ち返る気持ちで臨む唐津茶盌をご覧頂ける貴重な機会となります。ご高覧頂けましたら幸いです。店主

安永頼山 展 古唐津再考 
2023年10月21日(土)~28日(土) 会期中無休
作家在廊日 10月21日 呈茶 10月21日午後
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
Raizan Yasunaga Profile
1970年 島根県益田市生まれ
2001年 田中佐次郎氏に師事
2003年 藤ノ木土平氏に師事
2008年 登り窯を築窯し独立
2013年 田中佐次郎氏命名の「頼山」に改名
2023年 現在、佐賀県唐津市北波多にて制作

呈茶会のご案内
安永頼山さんの茶盌を通して茶の湯の世界をご体験頂ける機会です。茶人 日月さんによる15~30分程度の簡易的な茶席となります。当日午後13時~17時の開催予定。経験者に限らず初心者の方も気軽にご参加ください。

日時:10月21日(土)
13時の回、14時の回、15時の回、16時の回(各回4名様)
茶席代:1000円(お一人様)茶一服+お菓子
場所:ギャラリーうつわノート
申込み:うつわノートオンラインストアで承っております。

茶人 日月(じつげつ)
京都で古儀茶道 藪内流を学ぶ。現在小田原を居に、近代茶人 松永耳庵の邸宅で茶会を毎月開催。茶の湯を通して心の豊かさを探究している。




by sora_hikari | 2023-10-15 09:00 | 安永頼山展2023

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