2023年 10月 14日
「タナカシゲオ展 行住坐臥」ありがとうございました
「タナカシゲオ展 行住坐臥」は本日終了しました。会期中ご来店下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に厚く御礼申し上げます。尚、オンラインストアは10月15日(日)23時までご利用頂けますので、お見逃しの方はどうぞご覧ください。
写真はタナカさんの暮らす奈良県明日香村のご自宅の様子です。150坪の敷地に母屋、蔵などが建ち、そこを住居・工房・展示室に分けて使っています。建物は築280年と言いますから江戸中期頃、徳川8代将軍吉宗の時代です。村の歴史はもっと古く飛鳥時代の史跡が残る奥明日香の集落にある一軒です。
元々は京都生まれですが、この地は2007年に自ら選んで移住した土地です。陶芸を志す起点には李朝や桃山の骨董があったそうです。当時の暮らし方に遡行してその精神性に近づく思いが根底にあるです。本来古い時代に作られた器もその時点での暮らしに添った合理性があったはずです。それを再現する為に当時の意識に立ち返って作為を除く方法もあるでしょう。タナカさんの器に魅力を感じるには、外形だけでなく、この点に共感できるかが肝ではないでしょうか。
今展のタイトルに選んだのは「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」という言葉。「行」は歩くこと。「住」はとどまること。「坐」は座ること。「臥」は寝ること。日常の立ち居振る舞いを意味します。タナカシゲオさんの器に根差すものは、日頃の当たり前な暮らし方にあるのです。
この度はありがとうございました。お選び頂きましたタナカさんの器を通じて、心ある日常をお過ごしください。
タナカシゲオ展 行住坐臥
2023年10月7日(土)~14日(土)
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
by sora_hikari | 2023-10-14 17:00 | タナカシゲオ展2023