「タナカシゲオ展 行住坐臥」開催のご案内

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10月7日(土)~14日(土)に開催する「タナカシゲオ展  行住坐臥」のご案内です。

奈良県明日香村で江戸中期に建てられた築280年の古民家に暮らすタナカシゲオさんの根底にあるのは古(いにしえ)の人が暮らしと共に培ってきた素朴な器の姿です。

いまだ炊事場にある竈(かまど)は現役で、火の番はタナカさんがやることが多く、ご飯を炊くときは藁(わら)を燃やして丁寧に時間をかけるそうです。そうすると薪の直火に比べ、藁の火はゆらゆらと鍋の底を巻き込むように回り、とてもふっくらした美味しいごはんが炊けるそうです。焼き物作りとは直接関係しないにしても、日頃の行住坐臥が仕事と繋がっているのだと説得力を感じる話です。

学生時代から骨董好きで物を見る眼が備わっていることもありますが、骨董の外形を忠実に写すことよりも、暮らし方そのものを当時の意識に近づけることで、心を一致させ体現することが、タナカさんの器の謙虚さを支えているのでしょう。

器の基本は李朝白磁にありますが、今はデルフト調の白釉や中国茶に合わせた茶器など、骨董の精神性を踏まえたうえで現代の暮らしに溶け込む器を幅広くお作りになっています。昨今は美術系画廊、骨董店、器店、生活用品店、服飾系ギャラリーなど硬軟自在な活動の幅広さも注目され、また中国や台湾での発表も制作物に影響を与えているようです。

弊店で3回目となり今回は窯からどのような器が出てくるか今から楽しみです。秋風が吹き始める頃、慈しみ深いタナカシゲオさんの器をどうぞ手に触れてご覧ください。店主

タナカシゲオ展  行住坐臥 
2023年10月7日(土)~14日(土) 会期中無休
作家在廊日 10月7日
営業時間 11:00~18:00  
最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1963年 京都生まれ
2003年 京都にて初個展
2007年 奈良県明日香村の古民家に移住
2011年 穴窯を築窯
2016年 倒炎式薪窯を築窯
2023年 現在奈良県明日香村にて作陶


by sora_hikari | 2023-10-02 09:00 | タナカシゲオ展2023

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