2023年 06月 26日
「壷田和宏・壷田亜矢 台所道具 」3日目
「壷田和宏・壷田亜矢 台所道具 」の3日目。
本日より壷田展のオンラインストアを準備しております。今回はアイテム数が多いため、内容を絞ってご紹介する予定です。全容は引き続き店頭でご覧頂ければ幸いです。
写真は壷田さんの蓋付き壷です。壷を作る陶芸家は、花器としてあるいは壷そのものの造形性を問うことが多いと思います。弊店も積極的にそのような鑑賞性の強いものを扱っていますが、意外にも壷田さんの壷に蓋がついていることに新鮮さを覚えます。考えてみれば中世に作られた壷や甕は、穀物を入れる種壷であったり、水を貯蔵する水甕であったり、さらには経筒や蔵骨器として用途を持っていた訳で、それが本来の姿であったと言えるのです。今展に並ぶ壷田さんの壷は、米びつ、味噌つぼ、糠床など台所に置いて使うための用具を意図しています。そのうえで焼き物としての土味を合わせもっています。戸棚の中にしまうのではなく、台所の棚に並べて美しい道具としての壺。そんな景色が目に浮かびます。
壷田和宏・壷田亜矢 台所道具
2023年6月24日(土)~7月1日(土) 会期中無休
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2023年 現在、同地にて制作
by sora_hikari | 2023-06-26 19:19 | 壷田和宏・亜矢展2023