「田村文宏展  日本焼物創生(猿投・瀬戸・渥美)」4日目

田村文宏展  日本焼物創生(猿投・瀬戸・渥美)」の4日目。

田村文宏展のオンラインストアを公開しました。本日20時よりご利用頂けます。
The online store for the Fumihiro Tamura exhibition is now open.

https://utsuwanoteshop.stores.jp/
公開期間:4/18 20:00~4/22 23:00迄

今展では猿投・古瀬戸・渥美の古典をテーマにした作品が並んでおりますが、本日ご紹介するのは猿投窯の古い灰釉白瓷(かいゆう・しらし)に基づくものです。猿投古窯は古墳時代から鎌倉時代まで長年に渡って焼き物が作られ、初期(古墳~奈良)には須恵器、中期(奈良~平安)には原始灰釉、後期(平安~鎌倉)には灰釉陶器が焼かれました。猿投というと後期の大量の山茶碗のイメージがありましたが、平安の頃には中国陶磁に基づいた祭器・仏具・香炉など当時の高級品が作られ、日本における最先端の窯場でした。田村文宏さんが作るこれらの容器や経筒なども当時の祭り事や仏教に関係するもので、ある種の厳しさを感じます。猿投の白い土は珪酸分を多く含み、堅く焼き締まります。磁器質にも近い白瓷(しらし)特有のきめ細かい焼き肌を見ると、1000年も前にこういう焼き物が作られていたことに驚きます。田村さんもこの頃の質感に魅せられ、灰釉白瓷に取り組んでいます。

43) 灰釉白瓷蓋付丸壷/猿投(高さ25/胴径23.5cm)
45) 灰釉白瓷経筒/猿投(径10/ 高さ27.5cm)
44) 灰釉白瓷蓋付壷/猿投(径7.5/高さ10cm)
19) 高盤/猿投(径25/高さ11cm)

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田村文宏展  日本焼物創生(猿投・瀬戸・渥美)
2023年4月15日(土)~22日(土) 
営業時間 11時~18時 最終日は17時まで
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1978年 愛知県岡崎市生まれ
2000年 東南アジア・インドへ遊学     
2004年 瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科卒業
2005年/06年 ホンジュラス共和国にて窯業サポート
2010年/12年/14年 カンボジアにて窯造りの手伝い
2021年 笠間陶芸大賞展二部 優秀賞
2023年 現在、愛知県岡崎市で制作

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by sora_hikari | 2023-04-18 17:00 | 田村文宏展2023

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