「土本訓寛・久美子展  蓮華の刻印」 開催のお知らせ

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4月1日(土)~8日(日)に開催する「土本訓寛・久美子展  蓮華の刻印」のご案内です。

日本六古窯に数えられる福井県の越前焼の里で、象嵌の器を制作する土本訓寛さんと久美子さんご夫妻の展示会です。ご主人が主に造りと焼きを、奥様が象嵌などの装飾を担当します。お二人が出会ってから暫くは、それぞれの作風で器を制作していましたが、共同で作り始めたのは約8年前、お二人による発表の機会が増え始めたのもその頃からです。

訓寛さんは若い頃に備前で学び、ここ越前でも一貫して薪窯で器を焼いてきました。その土の焼き味に可憐な筆致の久美子さんの絵柄が加わることにより、絶妙な枯淡の器が生み出されたのです。

象嵌の器は高麗青磁や李朝の三島手などに端を発しますが、元々は金属技法であった象嵌が焼き物に引用され、素地に文様を彫りその凹部に黒土と白土を埋め込んでこの模様が作られます。焼き物の場合、金属に比べてその輪郭が曖昧で柔らかな文様になることが特徴でしょう。

お二人が選ぶ模様には、浄土に咲く花である蓮華(ハス、睡蓮、蓮華草)が多く引用されます。蓮は泥深くに根を伸ばしならがも、その汚濁に穢れることなく、清浄の花を咲かせる姿が、悟りの象徴とされ仏教美術の重要な題材でした。また蓮華草は4月~5月に田植え前の田んぼ一面に咲く春の風物詩として人々の郷愁を誘う景色でもあるでしょう。

斯様に超俗的な象嵌文の器で知られるお二人ですが、今展ではそれに加え、象徴的な一品ものにも取り組んで下さいます。どうぞ弊店初のお二人のお仕事をご堪能ください。店主

土本訓寛・久美子展  蓮華の刻印  
2023年4月1日(土)~8日(土) 会期中無休
作家在廊日 4月1日
営業時間 11:00~18:00  
最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
土本訓寛(どもと・みちひろ)
1979年 福井県生まれ
1997年 岡山県吉備高原学園で備前焼を学ぶ
1998年 福井県工業技術センター 修了
2001年 越前にて薪窯築窯
現在、福井県越前町で作陶

土本久美子(どもと・くみこ)
1976年 広島県生まれ
1998年 宝塚芸大ビジュアルデザインを学ぶ
2000年 福井県工業技術センター 修了
2004年 越前にて薪窯築窯
現在、福井県越前町で作陶




by sora_hikari | 2023-03-26 08:00 | 土本訓寛・久美子展

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