「森田春菜展　知覚の隙間」3日目 : うつわノート

2023年 03月 06日

「森田春菜展　知覚の隙間」3日目

現在オンラインストアの準備を進めております。明日3/7の夜からプレビューする予定です。また本日より具体的な展示作品をご紹介していきます。

螺旋（らせん）やメビウスの輪のように線が連なり、静止した物体ながらベクトルは放射され、循環しています。それはDNAのごとくスパイラルし、動的に連続し続ける生命体のようでもあります。従来の作品が欠片や発掘品のような様相であったのに対し、これらの新作は数理的であり、宇宙との相似性、あるいは顕微鏡でのぞく細胞のごとく、マクとミクロの世界を行き来します。例えばペンの試し書きの際に、手が自然に螺旋を描くように、人間の動作にインプットされている記憶なのかもしれません。空気を包括した線は浮遊感があり、この軽やかな造形も新鮮です。