2023年 02月 22日
「董全斌展 変化-茶的天意」5日目
「董全斌展 変化-茶的天意」の5日目。
引き続き、董(ドン)さんのQ&Aをご紹介します。
Q:お茶にはどんな思いがありますか
A:まず第一に、お茶は食べ物とは異なります。野菜が不足している地域を除いて、生き残るための必需品とは思われません。 また,依存症になるものではなく、軽くてさわやかで、古代の僧侶はお茶を飲むことで集中力を高め、それが茶道へと発展しました。 それは東アジアの思考とつながり始め、お茶と思考は明確に結びつき始めました。
Q:お茶があなたに影響を与えるのは何ですか
A:お茶の選択肢の広さでしょうか。 軽くて便利で長持ちするものを選んでください。 お茶は繊細なので,水、容器のサイズ、カップ、やかん、天気とお茶の量、お茶自体の変化など,最終的なお茶の味に影響する変数は非常に多いのです。本当に美味しいお茶を淹れるのは簡単なことではありません。これらを完全に制御することはできないでしょう。このようなことは,すべてお茶がもたらすことができる考えなのです。
Q:茶の歴史をどう思いますか
A:お茶の歴史はまさに人の歴史であるとも言えるでしょう。 歴史的に,人間は自分自身を切り拓いてきました。時間が最初からやり直しになったら、歴史はまた別の道へと続いていたに違いありまん。
Q:お茶は中国に発祥したものですが,唐代の陸羽による古典や,明清代の文人趣味についてどう思いますか?
A:陸羽の茶経は、歴史によってもたらされたに違いないお茶の全盛期に生まれました。 そのような時代の産品なのです。 また,明代の文学通のお茶に対する嗜好性は、実は陸羽の時代にすでに始まっていました。 私はお茶の可能性を,つまり,それぞれ違った生活の中でお茶が生み出すさまざまな変化を,見てとることが出来ます。お茶のこのような側面は,時代が変わっても不変, 永遠なのです。 それは歴史的であると同時に、当時と同じように必然的なものです。 生き方が変わり、環境が変わり、それに応じてお茶も変わったのです。
Q:今の中国のお茶に影響を受けましたか
A:現代の中国茶の一部である必要があります。 現代の中国茶は、改革の時代を迎えています。 多くの革新的なものが出現し続けており、これはほんの始まりに過ぎません。
Q:今の中国のお茶ブームはどう考えていますか
A:それは,ある種の歴史が始まりだと言えるでしょう、つまり,お茶文化が栄えるだけではなく,あらゆる種類の芸術が胎動しているのです。 建築、詩、音楽、文学、商業、教育、科学は、人々が必要とされるところならどこでも、急速に展開し始めています。 茶文化は単独で議論することはできません、それは様々な文化のごく一部です。 まず第一に、生活の中でのほとんどの人々のニーズが高まり、彼らは精神にもっと注意を向け始めています。物質的なニーズをサポートするのに十分な、改善する時間と経済力があります。 あなたの個人的な生活を改善し、そして他の人があなたを見るようにあなたの人生を改善します。 その時初めて、私はこの人生の現実を探求し始めました。 不均一な浮き沈みが発生します。 思考は統一されておらず、さまざまな見方に満ちています。 お茶文化はまだある程度人々を補完しています。 境界はありますが,同時にまた無限なのです。
Q:今の中国の茶器作家をどう考えていますか
A:まだ始まったばかりで、エネルギーに満ち溢れています。
Dong Quanbin 茶会
2/22 黄峰麗(満席)
2/23 茶禅草堂 岩咲ナオコ(満席)
2/24 茶絲道 堀口一子(満席)
2/25 櫻井焙茶研究所 櫻井真也(満席)
董全斌展(ドン チュァンピィン) 変化-茶的天意
The Exhibition of Dong Quanbin
2023年2月18日(土)~25日(土) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
049-298-8715 utsuwanote@gmail.com
董全斌プロフィール
1979年生まれ。
中国河北省張家口市宣化県。
河北師範大学美術デザイン学科卒業。
卒業後、北京にデザインカルチャー
コミュニケーション会社を設立。
10年後、景徳鎮にて陶芸を始める。
現在、景徳鎮にて制作活動。
by sora_hikari | 2023-02-22 09:00 | 董全斌展2023