「永草陽平展 虹彩の眩惑」5日目

永草陽平展 虹彩の眩惑」の5日目。

永草陽平展のオンラインストアは、本日20時よりご利用頂けます。
https://utsuwanoteshop.stores.jp/

永草陽平さんの窯変流彩花瓶4選。

筆で色を塗り分けるのはなく、一種類の釉薬が窯の熱によって流れ落ち、このようなグラデーションを描きます。薄い部分は淡く紫色に、厚い部分は白濁した柔らかな色になります。釉掛けで重なった境界は、暁光に照らされた山脈のように幻想的な景色に見えます。花瓶としての機能を有していますが、鑑賞陶芸の一種と言えるでしょう。

永草さんが板谷波山が好きというように、波山の鶴首を彷彿とさせる作行です。波山はアールヌーヴォーの影響を受けた淡い色合いの花文の壷を思い浮かべますが、このような花瓶や天目茶碗では、釉薬の流れを生かした作品も見られます。

明治の頃、焼き物は産業としての認識が強く、職人による製作が多くされている中、「陶芸」を個人の芸術として昇華させた日本の近代陶芸の開拓者である板谷波山の精神性にも、永草さんは共感しているのでしょう。

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永草陽平展 虹彩の眩惑 
2023年2月4日(土)~2月11日(土) 会期中無休
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

1986年 愛知県春日井市生まれ
2009年 福井大学知能システム工学科 修了
2014年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2023年 愛知県春日井市にて制作

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by sora_hikari | 2023-02-08 18:00 | 永草陽平展2023

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