2022年 12月 24日
「雅風急須 伊藤雅風の仕事」8日目-2
「雅風急須 伊藤雅風の仕事」の8日目-2。
会期は残すところあと1日になりました。最終日(12/25)は時間を繰り上げて17時で終了させて頂きます。またオンラインストアはまもなくご利用頂けます。気になるものがございましたら、どうぞご覧ください。
【雅風急須展オンラインストア】
Gafu Kyusu Exhibition Online Store
ご利用期間 12月24日(土)20時~12月27日(火)23時迄
Available from 8:00 p.m. on Saturday, December 24 to 11:00 p.m. on Tuesday, December 27(JST)
写真は「雅風急須」が作られる愛知県常滑市の伊藤雅風さんの製作現場。
常滑市は平安時代まで遡ることができる日本古来の窯業地。急須は明治頃から作られ始め、今は急須の産地として知られています。景気の良かった頃は急須作家や職人も多くいましたが、今は若い世代で急須を専門に作る人は減っているそうです。その地で生れ育った伊藤さんですが、ご実家は焼き物のご家系ではなく、ご自身で選んだ道です。
高校はセラミック科、大学時代に急須に出会い、在学中に地元の急須の名手・村越風月さんのもとで3年の修行を積みました。それから急須ひと筋ですが、身長180cmの体躯に恵まれ、中学まではプロを目指していたほど野球に没頭していたそうです。
急須づくりは、土づくりから。これが伊藤雅風さんの基本理念です。土は日々の管理が大切。乾燥を気にして常々状態をチェックします。丁寧に丁寧に1年をかけて土を濾し、さらに1年土を寝かせてようやく轆轤(ろくろ)で使える粘土になります。工房は整理整頓、きちんとしています。自身、急須のコレクターでもあり、お茶が大好きで、淹れ方も研究熱心です。
まだ若干34歳の若手陶芸家ですが、急須の話になると、どんなものが流行しているなどの話には耳を傾けず、自分の作るべき急須への信念はぶれません。好きこそものの上手なれ。お茶の専門家を納得させる実力のある急須であることが今展でも実証されています。
最後の写真は、12月16日にディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー「明日への扉」で放送された伊藤雅風さんの特集です。製作の過程を丁寧に追った素晴らしい内容です。雅風急須に関心のある方は必見です。youtubeで配信されています。テレビでも12月26日に再放送されるそうです。
雅風急須 伊藤雅風の仕事
2022年12月17日(土)~25日(日)
11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
略歴
1988年 愛知県常滑市に生まれる
2007年 常滑高等学校セラミック科卒業
2009年 村越風月氏に師事
2011年 名古屋造形大学産業工芸コース卒業
2012年 独立
2022年 現在、愛知県常滑市にて制作
by sora_hikari | 2022-12-24 18:00 | 伊藤雅風展2022