2022年 12月 08日
「森岡成好展 うつわと言葉」6日目
「森岡成好展 うつわと言葉」の6日目。
今回は言葉の入った作品をテーマにしておりますが、それ以外に無文の焼き物も並んでいます。特に壷は厳選した内容だけあって、良い焼きが揃っています。30トンもの薪を使い、10日間に渡って焼き抜かれた壷は、やはり大窯の炎とカロリーゆえに生み出されたのだと説得力があります。ビードロ状で艶のある窯変とは違い、ほとんどが熾きの中で失透し、内側に力を閉じ込めた言葉なき言葉は、多くを語らぬゆえに、むしろ深甚にて饒舌でもあります。森岡成好さんの焼き物の真髄を見るようです。
【森岡成好展 オンラインストア】
12月11日(日)23時まで
Sunday, December 11, until 11:00 p.m (JST).
森岡成好 展 うつわと言葉
2022年12月3日(土)~11日(日)
11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
2022年 和歌山県かつらぎ町にて制作
上段
世阿弥「花」
種田山頭火「分け入っても分け入っても青い山」
「窯鳴 火炎 照我」
良寛「天上大風」
下段
種田山頭火「しぐるる土をふみしめてゆく」
松尾芭蕉「格に入り、格を出でて初めて自在を得べし」
吉田一穂「鳥跡汀 拾流木 焼魚介 勺濁酒 濤声騒 波蝕洞」
「一所不住」
by sora_hikari | 2022-12-08 17:32 | 森岡成好展2022