「森岡成好展 うつわと言葉」5日目

森岡成好展 うつわと言葉」の5日目。

「森岡成好展 うつわと言葉」のオンラインストアは12月7日(水)20時~12月11日(日)23時までご利用頂けます。尚店頭でも同時に販売しておりますので先に売約済になる場合があります。
https://utsuwanoteshop.stores.jp/
The online store for "Shigeyoshi Morioka Exhibition" will be available from Wednesday, December 7, 8:00 p.m. to Sunday, December 11, 23:00 p.m. (JST).

森岡さんのふっくらとした扁壷(へんこ)です。扁壷とは丸い形を扁平にした壷を言いますが、古くは西アジア、古代エジプなど世界各地で見られます。中国でも紀元前にすでに作られており、元は騎馬民族の水筒から形を写したと考えられています。日本の陶芸家が作る扁壷は、もっと時代が下った朝鮮の高麗や李朝期の扁壷に倣ったものが多いです。
森岡さんも扁壷を多く作りますが、独特のふっくらとした形は、達磨の座像や路傍のお地蔵様のように見えます。これに文字が刻まれると、さらに象徴性が加わり、その人にとっての道しるべのような存在になるでしょう。

森岡さんが扁壷に山頭火の句を好むのは、我人生を振り返る無常感であり、それゆえに自らの身の丈を知り、日々のありがたさを思うことに通じるのです。


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森岡成好 展 うつわと言葉
2022年12月3日(土)~11日(日)
11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

略歴
1948年 奈良県生まれ
1970年 米国で映画製作技術を学ぶ
1973年 和歌山県天野に築窯
2022年 和歌山県かつらぎ町にて制作


上段
世阿弥「花」
種田山頭火「分け入っても分け入っても青い山」
「窯鳴 火炎 照我」
良寛「天上大風」

下段
種田山頭火「しぐるる土をふみしめてゆく」
松尾芭蕉「格に入り、格を出でて初めて自在を得べし」
吉田一穂「鳥跡汀 拾流木 焼魚介 勺濁酒 濤声騒 波蝕洞」
「一所不住」


by sora_hikari | 2022-12-07 18:00 | 森岡成好展2022

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