2022年 11月 24日
「森口信一展 我谷盆と五様の彩り」6日目
「森口信一展 我谷盆と五様の彩り」の6日目。
大阪の小原ゆかりさんの南鐐刻花蓋茶器です。茶箱にも薄茶にもお使い頂ける品格のある逸品です。
銅の身に純銀の蓋を添えた茶器です。蓋の模様は、中国北宋時代の定窯白磁に見られる刻花をモチーフにして片切彫りと毛彫という、小さなノミのようなタガネで文様を彫っています。ひとつは大海茶入に倣った丸形の茶器ですが、肩衝でピリッとエッジを立てることで引き締まった印象を与えます。銀の蓋の模様は、横から見た2つの牡丹の花をあしらい、花クルスのように文様化しています。もうひとつは末広がりの細形の茶器で、柔らかく打ち出した銀の蓋に蓮弁を彫り、優しい陰翳を纏っています。
金属は我谷盆と同じように経年変化を楽しむ素材ですから、どうぞお手元で育ててください。
【森口信一展オンラインストア】
販売期間:11月27日 23時まで
Sales period: Until November 27, 23:00 (JST)
森口信一展 我谷盆と五様の彩り
2022年11月19日(土)~27日(日)
日渓美佐江・藤田毅・小原ゆかり・柿野茜・橋爪香代
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
森口信一略歴 Shinichi Moriguchi
1952年 北海道生まれ
1977年 京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業
1987年 黒田乾吉氏より拭漆の講習を受ける
2000年 我谷盆の研究・制作を始める
2016年 石川県風谷町に「風谷アトリエ」開設
2022年 京都西山アトリエと石川県風谷アトリエで制作
by sora_hikari | 2022-11-24 18:24 | 森口信一展