「若林幸恵 漆工展  刳りもの」10/22(土)より

10月22日(土)から始まる「若林幸恵 漆工展  刳りもの」の出品物のご紹介です。

こちらは手刳りの片口と耳付き大椀です。堅い栗の木をノミで刳ったのちに生漆で仕上げています。自然木の形をそのまま活かして取り入れた彫刻的な作品です。素材に逆らわず、むしろそのものの形に触発されて道具という役割を添えた形です。例えば円空が自然木に仏の姿を見出して彫ったような衝動に近いでしょうか。主客は素材にあるのか、作り手にあるのか、どう考えるかが面白いところです。素材にアフォードされて生まれた彫刻工芸と言えるでしょう。



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若林幸恵 漆工展  刳りもの  
2022年10月22日(土)~10月30日(日) 会期中無休
作家在廊日 10月22日・23日
11:00~18:00  最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

略歴
1972年 東京都生まれ
1998年 東京藝術大学大学院工芸科漆芸専攻修了
2022年 現在 埼玉県川越市にて制作

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by sora_hikari | 2022-10-19 18:00 | 若林幸恵展

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