「吉田佳道展 竹の構造美」6日目

吉田佳道展 竹の構造美」の6日目。

今展を代表する「くし目広口」の竹編の花入です。

櫛目に編んだ細い筒状の本体と、隙間を活かした竹ひごの上部で構成されています。花をいけたときに美しく見えるようにブーケ状のゆったりとした二波や三波のウェーブで囲まれています。筒の部分から二本づつの竹ひごが上に向かって伸び、さらに中間からひごが倍の本数で構成された手間のかかるお仕事です。

筒部の底には真鍮のおもりが入っており 花をいけても安定感があります。さらに全体は生漆で仕上げ、耐久性と硬度を担保しています。

製作の工程の中で、細い竹ひご作りが6割の作業を占めると聞きました。竹は自然素材ゆえに個体差もあり、2ミリ程の細い竹ひごを揃えるには、材料に合わせた加減が必要になります。美しい仕事の裏には地道な作業があるのです。

すっと立ち上がった垂直から、上部に向かって広がる造形。全体の形の美しさもさることながら、竹の接合部の凝縮されたディテールにもそそられます。

吉田佳道展オンラインストア
10月12日(水)20時~10月16日(日)23時まで

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吉田佳道展 竹の構造美   
2022年10月8日(土)~10月16日(日) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
049-298-8715 utsuwanote@gmail.com

吉田佳道(よしだ・よしみち)プロフィール
1962年 大阪府生まれ
1988年 大分県別府にて竹工芸を学ぶ
1993年 長野県安曇野市にて独立
2022年 現在、同地にて制作

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by sora_hikari | 2022-10-13 18:27 | 吉田佳道展2022

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