2022年 09月 21日
「松本郁美展 西方見聞録 」9/24(土)より
9月24日(土)から始まる「松本郁美展 西方見聞録 」の出品物のご紹介です。
ペルシャ人物文鳥首水注 高さ26・胴径14cm
12~13世紀頃にイランで焼かれた「ミナイ手」と呼ばれる軟質色絵陶器に近い作風の水注です。頚は鶏頭の形で胴部に人物が描かれています。当時は中国陶器の影響を受けたようですから、人物は中東のエキゾチックな顔立ちもよりも東洋趣味を感じます。普段実用的な「食器」を作っている松本さんがこのような様式的なテーマに取り組むのは、ご自身の焼き物の原点を辿ろうとしているように思えます。松本さんのお住まいの近くにあるミホミュージアムには、優れたコレクションもあります。時に用途に寄らず、歴史との接続を試みる行為は、作る意味を掘り下げていくことに繋がるのでしょう。







松本郁美展 西方見聞録
2022年9月24日(土)~10月2日(日) 会期中無休
作家在廊日 9月24日・25日
営業時間 11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
utsuwanote@gmail.com
略歴
1978年 静岡県生まれ
2001年 成安造形大学環境デザイン科卒業
2009年 京都府立陶工高等技術専門校卒業
2012年 京都市産業技術研究所釉薬実務修了
2017年 景徳鎮陶瓷大学にてレジデンス
2018年 滋賀県甲賀市に築窯
2022年 現在同地にて制作


by sora_hikari | 2022-09-21 19:18 | 松本郁美展