2022年 07月 29日
「沢田重治と外池素之展 常滑古今」7/30より
7月30日(土)から始まる「沢田重治と外池素之展 常滑古今」の準備が整いました。沢田重治さんの壷35点(大壷6点+中壷29点)、外池素之さんの食器138点(皿、鉢、片口、碗、酒器、他)が並びます。
沢田さんは常滑市指定無形文化財保持者であったことや、高名な方が壺を所有されていたという実績もありますが、輝かしく見えるご経歴に反して、壷はさほど売れず、しかし一途に「よりこ造り」の伝統を守るために大きな壺を作り続けたという職人肌の実直さと、中世の壷に目を向けた浪漫を「今」に届けたいとの思いで、この企画に至りました。それゆえに沢田さんの壷の価格帯は所有して頂けることを考慮して設定してあります。
また外池さんは生粋の常滑育ちの沢田さんとは出自は異なりますが、ここ常滑のこれから担う純粋な気持ちをもった作り手です。価格は殊の外良心的な設定ですが、ひとつひとつに深い思いが籠っており、今展に向けた意気込みを感じさせてくれます。
さて、二人の常滑古今が交錯する面白い展示になりました。初日・二日目は外池さんが在廊します。暑い季節の開催となりますが、一期一会の企画展をご覧頂ければ幸いです。
尚、引き続き感染症予防のためにマスクの着用、手指の消毒の協力をお願いいたします。
沢田重治と外池素之展 常滑古今
Tokoname Past and Present
2022年7月30日(土)~ 8月7日(日)
作家在廊日 7月30日・31日(外池)
営業時間 11:00~18:00 最終日は17時まで
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
沢田重治(さわだ・しげじ)略歴
1906年(明治39)江戸時代から続く窯元「丸四」の長男として常滑で生まれる。
1920年(大正9) 14歳で常滑高等小学校を卒業後、家業(製陶業)を継ぐ。
当時常滑で主流であった土管や建築陶器よりも江戸時代の伝統を引き継ぐ甕や壺などの大物造り一筋に作陶を続ける。
1969年(昭和44)60歳 長男に家業を譲り、より一層大物造りに専念する。
1979年(昭和54)70歳 伝統工芸士認定される。
1982年(昭和57)73歳 に認定される。
1986年(昭和61)77歳「勲七等青色桐葉章」を授与。
1999年(平成11)92歳 老衰により鬼籍に入る。
外池素之(トノイケモトユキ)略歴
1992年 愛知県大府市 生まれ
2014年 愛知大学 地域政策学部 卒業
2014年 広告代理店勤務
2019年 とこなめ陶の森 陶芸研究所 修了
2022年 常滑を拠点に製作活動
by sora_hikari | 2022-07-29 18:00 | 沢田重治・外池素之展