「山本雅彦展 曽爾村式トライバル」開催のご案内

「山本雅彦展 曽爾村式トライバル」開催のご案内_d0087761_16294636.jpg

「山本雅彦展 曽爾村式トライバル」開催のご案内_d0087761_16295039.jpg

3月5日(土)から3月13日(日)まで開催する「山本雅彦展 曽爾村式トライバル」のご案内です。

奈良県曽爾村(そにむら)で暮らす山本雅彦さんの作る焼き物には原始的(プリミティブ)というよりも民俗的(トライバル)な印象を持っています。例えばオセアニアの島々の工芸、南米ペルーの素朴なフォークアート、西アフリカのブルキナファソの加飾された土器など、限定された地域や部族が作り出してきた土俗文化との共通性です。

決してそれらを写した物ではないのですが、山本さんのモノづくりの衝動と重なるように思うのです。昨年参考資料として提供したオセアニアアートの写真集に対して「白や黒でいかに紋様をつくれるか、指や植物でどれだけの事が出来るのか、そして何よりそこに自分が存在するのか、技術ではない人間力があの本には詰まっています。パッションも血なまぐささも喜びも憂いも受け取っています。」との言葉が返ってきました。やはり山本さんの根底にある造形感情と繋がるのだと確信したのでした。

また彼の作るものは全て実用に根差している点も見逃せません。根底に潜むアニミズムと用途の両面性。自然崇拝、信仰、畏怖、呪術、調和。物には本来そういう思いが同時に籠められていたのだと思います。どの時代どの国どの民族と限定することは出来ませんが、この境界なき山本作品を敢えて、今生成されつつある曽爾村式トライバルと称してイメージの形成を試みたいと思います。昨年に引き続き第二回目となる個展です。どうぞお楽しみに。店主

山本雅彦展 曽爾村式トライバル
Yamamoto Masahiko Exhibition Soni Village Style Tribal Pottery
2022年3月5日(土)~13日(日) 
作家在廊日 3/5
11時~18時 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6

山本雅彦プロフィール
1981年 奈良県高取町に生まれる
2003年 京都府陶工高等技術専門校入校
2004年 村田森氏に師事
2007年 奈良県高取町にて独立
2012年 奈良県御所市に工房と住居を移す
2017年 奈良県曽爾村に移住
2022年 現在同地にて制作

「山本雅彦展 曽爾村式トライバル」開催のご案内_d0087761_16295484.jpg
画像の拡大



by sora_hikari | 2022-02-28 09:00 | 山本雅彦展2022

<< 「山本雅彦展 曽爾村式トライバ... 「日高伸治展 古陶臨書」ありが... >>