2021年 12月 06日
「祈りのミニアチュール 九谷五人展」3日目-2
「祈りのミニアチュール 九谷五人展」を開催中です。
写真は木戸優紀子さんの作品です。今展の中では唯一の染付を主体にする作家です。細筆一本で描く線で表現する「優細描(ゆうさいびょう)」を得意としています。実際の器に近づいてみると、そこに描かれた線の細かさ、伸びやかさ、そしてストロークの正確さに目を見張ります。
染付は透明釉が一層表面を覆う「釉下彩」ですから、その線はガラス質の釉薬を通して微妙にフォーカスが甘くなります。細かく重なり合う線が、この曖昧さによって説明的過ぎない大人びた淡い藍色の世界を生み出すのです。
今週末の12月11日(土)、12日(日)は木戸優紀子さんが在廊する共に、この「優細描」の実演をして下さいます。どんな線が筆から描かれるのか目の当たりにできる貴重な機会です。詳しい時間はあらためてご案内します。どうぞご期待ください。
木戸優紀子/YUKIKO KIDO
石川県金沢市出身
2001年 創作家 能川富美子氏に師事
2005年 金城大学短期大学部美術学科日本画専攻卒業
2005年 「妙泉陶房」山本長左氏に師事
2021年 現在、石川県金沢市にて制作
祈りのミニアチュール 九谷五人展
澤谷由子・西野美香・木戸優紀子・早助千晴・架谷庸子
2021年12月4日(土)~12日(日)
11時~18時 最終日は17時迄
作家在廊日
12/11・12(木戸優紀子 ※絵付け実演)
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
by sora_hikari | 2021-12-06 20:07 | 九谷5人展