「石黒剛一郎展 麗しき青磁」開催のお知らせ

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11月6日(土)から14日(日)まで開催する「石黒剛一郎展 麗しき青磁」のお知らせです。

石黒剛一郎展 麗しき青磁
Elegant Celadon Goichiro Ishiguro
2021年11月6日(土)~14日(日) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  最終日は17時迄
作家在廊日 11月6日・7日
ギャラリーうつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

1977年 愛知県生まれ
2000年 東京電機大学工学部物質工学学科修了
2005年 瀬戸窯業高校陶芸専攻科 修了
2008年 瀬戸市にて独立
2021年 現在、岐阜県多治見市在住

青磁は君子が身に付ける碧玉の色に近いことから中国の皇帝に愛され、高貴な器として扱われてきました。また晩唐 茶祖 陸羽の「茶経」では茶映りの良さを讃え、茶碗の最高位にランク付けしています。中国には越州窯、耀州窯、龍泉窯、汝窯など歴史を誇る名窯が多くあります。特に北宋時代の汝窯の天青色は「雨過天晴雲破処」―雨上がりの空、雲の破れ目に現われる青色―に例えられ理想の色として珍重されました。日本には平安時代に渡来し、鎌倉から安土桃山時代に茶の湯の世界で取り上げられた特別な存在でした。

石黒さんは大学では物質工学を専攻し、卒業後はフォトダイオードを製造する会社に勤めていました。その後、意を決して瀬戸窯業高校陶芸科に入り直し陶芸の道に進みました。青磁に魅せられたのは大学時代に見た東京国立博物館の南宋時代の名品の数々でした。その経験から窯業学校の時から青磁に取り組んでいます。磁土と陶土を使い分け、釉薬を調整しながら汝窯のような水色、龍泉窯のような緑掛かった青磁を作っています。青磁の青は釉薬に含まれる微量な鉄分によって発色しますが、顔料ではなくガラス化した釉薬の中の泡が乱反射することで多様な青が生まれます。そのため釉薬の厚さと器体のシャープさの相反する要素を両立させることに細心の注意を払います。今展では幅のある青磁や古色を帯びた白磁など中国古陶磁を本歌にした器の数々が並びます。石黒さんの麗しき青磁の世界をどうぞご堪能ください。店主

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by sora_hikari | 2021-11-01 16:46 | 石黒剛一郎展

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