「東亨展 素材側から」5日目

東亨展 素材側から」の5日目。

東亨(あずま・りょう)さんの「こいし」と呼ばれる作品。文字通り1~3cm程の小石を使い、リューターで彫っています。素材に手を加えていない「燧具(ひうちぐ)」に対して、「こいし」は意図的な装飾を施しており、古代の装身具のようです。

子供は歩き始めた頃から無意識に落ちている石を拾います。最初は特に珍しくもない砂利などから始まり、2~3歳になると、丸く整った石や色のある珍しい石など拾う石への美意識が高くなっていきます。

成長とともに手にする素材の質が向上するのは、人の知覚と素材における無意識の関係性を示しているように思います。自意識が芽生える前に「素材」には隠された意図がある。人は「素材」に呼ばれることで、美意識を進化させてきた。造形(芸術)の原点を見つめようとする東作品のヒントがそこにあるようです。


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東亨展 素材側から

2021925日(土)~103日(日) 

営業時間 11時~18時 

最終日は17時迄

ギャラリーうつわノート 

埼玉県川越市小仙波町1-7-6


東 亨(あずま・りょう)プロフィール

1988年 三重県生まれ

2011年 大阪芸術大学 金属工芸コース修了

2011~14年 同大学にて助手

2015年~ 社会福祉法人に勤務

2021年 現在、大阪府堺市在住 近隣の公園や河原でで製作


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by sora_hikari | 2021-09-29 18:00 | 東亨展2021

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