「カネ利陶料展 陶土製造業の誇り」開催のお知らせ

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7月31日(土)~8月8日(日)に開催する「カネ利陶料展 陶土製造業の誇り」のご案内です。


カネ利陶料展 陶土製造業の誇り

2021731日(土)~88日(日) 

11時~18時 最終日は17時迄

在廊日

7/318/1 岩島利幸・日置哲也

8/78 日置哲也

ギャラリーうつわノート

埼玉県川越市小仙波町1-7-6


日本の主要な陶芸産地には窯元や作家を支える土、釉薬、窯、道具を提供するサプライヤーがいます。その方たちは単なる供給者ではなく、作り手の相談役や知恵袋として活躍しています。岐阜県瑞浪市にある「カネ利陶料」は、明治に創業以来多治見市、土岐市、瀬戸市を中心とした美濃焼の原材料となる「陶土」の製造と販売を行なってきました。カネ利陶料の大きな特徴は量産向けの安定した土を供給をする一方で、土の相談から始めて作家ごとに合う土を作っていることです。土づくりの生産性から見れば、個々の作家ごとにカスタマイズする手間は非効率であるはずです。しかし何故そこに拘るのか。それはひとえにカネ利陶料の会長・岩島利幸氏の土への純粋な愛情、作家を支える情熱、そして陶土製造業としての誇りがあるからでしょう。


「一土、二焼き、三細工」と言われるように陶芸にとって、どのような土を使うかはとても重要なことです。どんな料理も基本となる具材が良く無ければ美味しくならないのと同じように、自然から借りた土を活かさなければ味わいのある陶芸作品は生まれません。最近は自ら掘ってきた原土に拘る若い作家も増えてきましたが、やはり粘土の専門家の役割はまだまだ大きなものがあります。カネ利陶料は1980年までは大量生産の土を主に扱ってきましたが、1990年から30年に渡って真摯に作家に向き合い一人一人の作風に合わせた土を提案してきました。その根本にあるのは、何億年もかかけて出来た粘土への神聖な思いです。


今展は陶芸の根本となる「土」にフォーカスした展示会です。具体的には1)カネ利陶料のパッケージした粘土約50種の販売、2)陶芸家向けの土の相談会、3)カネ利の土を使った作家6人の作品展示、4)カネ利の若き社長・日置哲也氏の作品展示で構成されます。陶芸家には専門的な立場からご参加頂けますが、陶芸に興味のある方、土に魅力を感じる方など一般の方にもぜひご覧頂きたい内容です。今展を通して、陶芸における「土」とは何なんのか、その魅力について考えたいと思います。 店主


【展示会の内容】

1)カネ利の陶土の販売(約50種)

2)カネ利の土を使った作品展示

日置哲也 松永圭太 白石陽一 平野日奈子 額賀円也 岡野里香 畑中咲輝

3)土の相談会

7/31(土)、8/1(日)、8/7(土)、8/8(日) 

岩島利幸氏と日置哲也氏による陶芸家向けの粘土の相談を承ります。営業時間中にフリーでお受けしますが、予約をご希望の方はメールにてお申込みください(utsuwanote@gmail.com


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by sora_hikari | 2021-07-26 09:00 | カネ利陶料展

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