「森岡希世子展 MONOCHROME」開催のご案内

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4月17日(土)から25日(日)まで開催する「森岡希世子展 MONOCHROME」のご案内です。


森岡希世子展 MONOCHROME

2021417日(土)~25日(日) 会期中無休

営業時間 11:0018:00 最終日は17:00迄

作家在廊日 418

うつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6 

 

北陸の金沢で生まれ育った森岡希世子さんにとって、冬の曇り空は小さい頃からずっと見続けてきた景色だったでしょう。青空や雨空と違って、モノクロームの曇り空は、物にあたる光が均一で全てを静かに包み込みます。画家のアトリエの窓が直射日光の入らない北側が多いように、間接的な光は被写体を美しく見せてくれます。


作家活動を始めて以来、九谷の透過性磁土を使った純白の器に拘ってきた森岡希世子さんですが、近年は白磁を炭化させたグレーの作品にも取り組んでいます。その灰色は釉薬ではなく無釉の焼き締めにあたります。磁器土は陶土のように炭素が吸着しづらく苦労が多いようですが、工夫を重ねた結果、安定した作品が得られるようになりました。森岡さんの張りのあるフォルムがこの灰色に覆われた時、凛とした白磁とはまた違った抒情詩的な作品に生まれ変わるのです。


カラー写真よりも白黒写真が、あるいは色彩豊かな油彩画よりも単色の水墨画の方がイメージが膨らみ、心象風景が広がる時があるように、モノクロームは単なる白と黒だけではなく、その間にある無限の階調が、見る人の内面の心情を呼び起こすのです。


今展では、このモノクロームの作品をはじめ、従来の純白の作品を合わせた展示になります。森岡さんの代表となる美しい花器、皿や鉢等の食器、急須や茶杯等の茶器など幅のある作品を実際に手にとってご覧頂ければ幸いです。店主


森岡希世子 Kiyoko Morioka

1974年 石川県金沢市生まれ

1994年 デンマーク王国 Holbek美術国民学校 留学

1999年 石川県立九谷技術研修所 修了

2012年 伝統工芸士認定(九谷焼成形部門)

2016年 金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 博士課程 修了

2019年 神戸芸術工科大学アートクラフト学科准教授就任

2021年 現在金沢を拠点に制作活動中


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by sora_hikari | 2021-04-12 09:00 | 森岡希世子展2021

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