2021年 02月 27日
「永草陽平展 煌彩と流彩」8日目
「永草陽平 展 煌彩と流彩」の8日目。会期は明日2/28 17:00迄となりました。オンライン販売も同時に終了させて頂きます。
写真は永草陽平さんの岐阜県春日井市の工房の様子です。永草さんの理知的な作品のイメージに違わず、工房もすっきりとした初々しさがありました。
やはり目を引くのは何度もテストを繰り返した釉薬のテストピースです。うつわを纏うGLAZE(釉薬=うわぐすり)は、焼き物の歴史に於いて水漏れや汚れ防止の画期的な発見であり、艶やかなガラス質と色彩による豊かな装飾技法をもたらしました。基礎釉薬の中に微量の酸化金属(鉄、銅、コバルト、マンガン、クロム等)を混ぜることで様々な色を発色します。市場にあるタイルの種類を思い浮かべれば、その豊富な色が分かるでしょう。しかし狙った色を出すには、金属を含む釉薬の温度帯の幅は狭く、高温になれば全て溶けて流れ、また低くなれば期待する色がでなかったりと焼成の管理は大変になります。釉薬の色や溶かし具合は、作家ごとにたくさんのテストと工夫が繰り返されて成立しているのです。
永草さんは大学は知能システム工学科を専攻、人工知能の分野です。陶芸は大学を卒業された後に、多治見市陶磁器意匠研究所で学びました。その後ご出身の春日井市に工房を構えています。今展では永草さんが何度もテストを重ねて生み出した流彩磁、煌彩磁、光彩磁と名付けられた釉薬の器が並びました。会期は残り一日となりましたが、どうぞこの繊細な色の世界をご覧になってください。
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永草陽平 展 煌彩と流彩
2021年2月20日(土)-28(日)
11:00~18:00
全日予約制
うつわノート 埼玉県川越市小仙波町1-7-6
プロフィール
1986年 愛知県春日井市生まれ
2009年 福井大学知能システム工学科 修了
2014年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2021年 愛知県春日井市にて制作
by sora_hikari | 2021-02-27 18:00 | 永草陽平展