まず黒陶のオブジェと言えば八木一夫を思い浮かべる訳です。八木一夫をはじめとする「走泥社」の功績は、陶芸をアートに昇華させようとした歴史的エポックとして認識しているものの、現代彫刻の流れで見るなら、むしろ後発的造形ではあったでしょうし、陶芸側から見たアートコンプレックスのように感じています。現代陶よりも、いわばイサムノグチのような海外側から見た東洋的解釈に近いと見た方が相応しいように思います。
さてこれらの林作品を前衛的陶芸の文脈に関連づけるか、洗練されたインテリアグッズのようにライトに解釈するかは人それぞれです。林さんと話す限りは、現代陶のコンセプチュアルな捉え方よりも、感覚的に生み出している。アクセサリー、ファッション、音楽のように。展示会場にいらっしゃる方を見ると、選ぶ方にも同じレイヤーで繋がっていることを実感します。
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林志保 展 Private Monuments」の通販用カタログを作成しました。ご検討される方は名前を記載のうえメールでご連絡ください。折り返しカタログのリンク先をお送りします。
宛先utsuwanote@gmail.com
林志保 展 Private Monuments
2021年1月9日(土)-17(日)※入店は事前予約制
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
049-298-8715
1984年 兵庫県神戸市生まれ
2008年 京都市立芸術大学 工芸科漆工専攻 卒業
2014年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2020年 現在、岐阜県多治見市にて製作