「壷田和宏・亜矢展 大地と繋がる器」6日目-6

壷田和宏・亜矢展 大地と繋がる器」の6日目-6。

絵でも彫刻でも、もちろん陶芸でも作るものに人柄は表れるものですが、これらの壷はまさに壷田さんたちの人間性が滲み出ているように思います。宮崎県高千穂のご自宅を訪ねたときに草原に転がる壺の数々を目にしたときに、ああ、この環境、暮らし、その人柄がこれを成しているのだと心を打たれたのを思い出します。肩肘張らずにリラックスして自然を受け入れる。くたっとした力の抜けた心地よさ。重力をそのまま受け逆らわない。風が吹き、雨が降り、日が差し、季節は巡り、山々を慈しむ。晴耕雨読。しかしその根幹には、土をしっかり焼いて美しくあろうとする作り手としての、生活者としての崩してはならない信念のようなものを感じるのです。

径17 高さ13cm
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壷田和宏・壷田亜矢展 大地と繋がる器
2020年12月5日(土)~13日(日) 会期中無休
営業時間  11時~18時
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 地図

略歴
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2020年 現在、同地にて制作

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by sora_hikari | 2020-12-10 19:14 | 壷田展

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