2020年 12月 08日
「壷田和宏・亜矢展 大地と繋がる器」4日目-5
「壷田和宏・亜矢展 大地と繋がる器」の4日目-5。
清々しい大きさの白磁石皿。今の生活環境ではなかなか大きな皿を使いこなす方は少なくなっているかと思いますが、尺皿(30cm)さらには40cmを超えるこのような皿が一枚あると、盛り付けも楽しくなります。壷田さんの白磁の多くは、九州の天草陶石を用いたものが多く、それも純度を求める上級磁土ではなく、中級のやや鈍さの残る土であるところにポイントがあります。とろりと柔らかな白、大らかなろくろ、鈍くも温かみのある肌合いは、長く付き合っていける人情味ある友人のような存在です。ご紹介は二品ですが、この他にも店内に並んでいますので、どうぞ手に取ってお確かめください。
146)天草白磁石皿
径41 高さ5.5




141)天草白磁石皿
径31 高さ4.5


略歴
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2020年 現在、同地にて制作


by sora_hikari | 2020-12-08 17:12 | 壷田展