2020年 12月 07日
「壷田和宏・亜矢展 大地と繋がる器」3日目
「壷田和宏・亜矢展 大地と繋がる器」の3日目。
李朝系の白磁壷を作る場合、花器や鑑賞物として臨む陶芸家が多いと思いますが、この蓋付きの白磁壷は容れ物として作られています。米、穀物、味噌、発酵食品などの貯蔵器です。置かれる場所は床の間よりも台所が似合いそうです。壺というよりも甕(かめ)と言った方がいいでしょうか。しかししっとりと柔らかな質感の白磁で美しい佇まいですから、もちろん飾っても花をいけてもいいのですが、これぞ壷田ご夫妻の暮らしから生まれる器だと、はっとさせられるのです。
301)白磁蓋物 大 胴径24 高さ24cm










略歴
壷田和宏 1972年 三重県伊賀市生まれ
壷田亜矢 1972年 愛知県安城市生まれ
1995年 愛知県立芸術大学陶磁専攻科卒
1995年 愛知県長久手町に築窯
2000年 三重県伊賀市に築窯
2009年 宮崎県高千穂町五ヶ所に移住
2020年 現在、同地にて制作


by sora_hikari | 2020-12-07 18:01 | 壷田展